ニューコア、デジカメ用イメージプロセッサ「CleanCapture」発表。

 デジカメはレンズを通して CCD で受光したアナログの映像をデジタルデータに変換し、シャープネス・コントラスト・発色・ノイズその他を調整してメモリーカードに落とし込みます。その処理をやっている CPU こそがデジカメの心臓部。この心臓部が腐っていると、いくらいいレンズ載せていようが CCD の性能が高かろうが書き込みスピードの速いメモリーカード使っていようが、ダメダメのヘボヘボな画像をあくびが出る遅さで書き込みして超待たされる、という寸法です。つまり X-2 はこのプロセッサからしてヘボいと。
 だから半導体作ってる家電メーカはデジカメに強いんですな。CASIO・SANYO・Panasonic、あとちょっと前の東芝なんかがそう。んで Canon は「DIGIC」、Panasonic は「ヴィーナスエンジン」という画像処理プロセッサを独自に開発して搭載しているわけです。
 ちなみに CyberShot シリーズはこの肝心な部分を SONY が作ってません。CyberShot で SONY が作ってるのは殆ど CCD くらい。レンズおよび画像処理プロセッサは京セラ(F および V シリーズ、以前の S シリーズはカールツァイスブランドで)が、メモリースティック富士通が作っています。オマエそれのどこが It's a SONY なんかと。*1
 んで、この「CleanCapture」はその画像処理専門のプロセッサ。デジカメの心臓部だけ作って汎用性持たせて売っちゃおうみたいな感覚です。完全に内部処理のチップなのでエンドユーザには直接関係してきませんが、これを採用することで大幅に開発期間が短くなり、また開発費用も節約できることからデジカメが安く作れるようになって、デジカメの値段が下がるかもしれません。
 ていうかー、こういうのをー、イマイチ半導体に弱いあの医学系メーカとかそのレンズメーカとかが採用すればいいのになー、という話。

*1:まぁ CCD 自体作ってるのは SONYPanasonicPHILIPSSHARP あと Kodak くらいなもんなんですけどね