Finecam S5R 発表。

 コンパクト 500 万画素機として、市場で初めて 5 万円を切ったというすごいんだかすごくないんだかよくわからない 1/1.8 型 500 万画素 CCD 機 Finecam S5 の後継機種です。
 今回のキモは、メモリ一杯まで 3 コマ/秒で高速撮影・保存が出来る、というその速度。なんつっても S5 は連写そのものが出来なかったのでこれはとんでもない進歩です。
 他にも CASIO のカメラに迫る 0.07 秒のレリーズタイムラグや、VGA(640x480) でメモリ一杯まで保存できる音声付動画撮影など、かなりの進歩を遂げてます。
 で。それらを実現しているのは「RTUNE」という映像プロセッサということなのですが。Canon で言えば「DIGIC」、Panasonic であれば「ヴィーナスエンジン」、そして MiNOLTA ならつい昨日発表された DiMAGE A1 の「SUPHEED」(サフィード)に相当する部分ですな(実際はそれぞれ役割が微妙に違いますが)。これのおかげで高速処理と高画質の両方が実現できているらしいのですが。
 それがどうも、ここを見ると、以前紹介したNucore 社の「CleanCapture」OEM のようなのです。たしかに 16bit A/D 変換や高解像度ムービーなど、両者のスペックは類似しています。
 ちなみに上記以外のスペックはシーンモードが追加されたほかは S5 と同じです。テレ端でも 12cm まで寄れるマクロや、日中でも視認性の良いディファイン液晶も健在。あと商品写真を見る限りでは、S5 の背面のあのおもちゃ感漂いまくりだった十字キーがまともになってるようです。
 とにかく早く絵が見てみたいカメラです。KYOCERA と言うとCONTAX Tvs DIGITAL 以外今いちパッとしないデジカメメーカーのように思いがちだったので、この「RTUNE」エンジンでどこまで良質な画像を作ってくれるか楽しみです。