Foveon、X3 センサの 1/1.8 型 500 万画素版を発表。

 キタ━━(゜∀゜)━━( ゜∀)━━━(  ゜)━━(  )━━(゜  )━━(∀゜ )━━━(゜∀゜)━━!!!
 1 画素 RGB !! 情報量 1500 万画素相当!! OLYMPUS はぜひこれで C-5060Z を作ってくだちぃ!!C-5060WideZoom が出た後なので意味ないでつね。

 もともと CCD は光の強弱を信号にするものなので、そのままでは色情報は持てません。そこでデジカメの CCD では 1 画素に RGB いずれかを担当させ、格子状に並んだ 4 画素(たいていは RGGB で緑が一つ多い)を一組として、相互に補完しあって色を作っています(具体的なイメージは SONY の新 CCD 記事がわかりやすいです。もっともこれは G の一つをエメラルドにしていますが)。これをカラーフィルタと言います。*1
 この方法は CCD が一枚の時に使われます。4 画素のものを色分けしてるわけですから、偽色や解像感低下の元になるわけです。
 それに対し、3CCD 方式があります。CS テレビ局などで使われている SONY の半業務用ハイエンドデジタルビデオカメラなど使われている手法で、CCD を 3 枚使い、1 枚全面を R・G・B いずれかのカラーフィルタにして色を取り出しています。具体的にはレンズから入ってきた光をプリズムで振り分けて 3 つの CCD に受光させているわけです。こうすることで 1 画素あたり RGB 全ての情報が揃い、偽色の低下や解像感の向上が図れるわけです。
 んで。今回のこの Foveon X3 センサですが、この受像素子は 1 画素で RGB 全ての情報を得る事が出来ます。1 画素が三層構造になっていて、光の色情報が波長の長さで決まる事を利用し、まず波長の短い光を青とみなして第一層が受像します。次に比較的波長の長い光を緑とみなして第二層が受像、最後に波長の長い光を赤として第三層が受像します(SIGMA サイトの図入り解説)。それぞれの層の情報を統合すると、1 画素で RGB 全ての情報が出そろう 3CCD 方式と同じ情報量になります。
 Foveon X3 を採用すると通常の CCD で必要な補完演算が無くなり、また偽色を押さえるためのローパスフィルタも必要ありません。
 採用しているデジカメはまだ SIGMA SD9 というデジタル一眼レフのみですが、ここのサンプルを見るといかに解像感が高いかわかるでしょう(比較用の Canon PowerShot G3 サンプル。まぁファイルサイズ自体が全然違うので比較対象としては適当じゃないですが)。
 んで、今回発表されたのは 1/1.8 型 500 万画素タイプ。これは現在画質面で苦しめられている 500 万画素機の換装にもってこいなわけです。そうなんです。そうなんですよ奥さん!! ここまで長々と解説してきましたがかなり興奮してるんですよアニキ!! わかってくれよブラザー!!!でも出力解像度は 150 万画素相当なのであんまり解像感はないかも。でもギミック的にはすごいんですよわかってくださいよふたつでじゅうぶんですよデッカードたん by うどん屋主人。
 ただしこの Foveon X3 にも弱点はあります。こういう構造のため、光点映像に弱い事。具体的に言えば夜景です。光が飽和してしまい、色がにじんでしまうようです。

 

*1:ちなみに現在出ているデジカメに搭載されている CCD は RGB を使っているので「原色系カラーフィルタ」と言います。去年までは CMY を使った「補色系カラーフィルタ」を使った CCD もありました。一般的に補色系は解像力に優れる反面色再現性に劣り、原色系は反対に色再現性に優れるが解像力で劣る、という特徴があります。現行機種で補色系なのは MiNOLTA の DiMAGE 7i があります。