Apple PowerBook G4 15" モデルがリニューアル。

 いつまで経っても旧チタンタイプだった 15" モデルがリニューアルしてアルミニウムボディに。基本的には 17" モデルの小型版と言った感じで、上位モデルには例の「光るキーボード」を搭載。今回のモデルチェンジ共通の USB2.0FireWire 800 を新たに装備。あと今回特に注目すべきは ATi Mobility RADEON 9600 (VRAM 64MB) を搭載した事でしょう。「なんとなく GeForce ってイヤ」と言って 12" にも 17" にも食指が伸びなかったセンスのいい人も安心。
 12" および 17" モデルも一斉にモデルチェンジしてますが、今回共通の懸念が一つ。CPU に PowerPC G4 1.33GHz / 1.25GHz / 1GHz を採用していますが、これらの CPU は全て新型のオンダイ L2 キャッシュ 512KB 版です。これは今までの PPCG4 単体で見れば 2 倍の容量で、ようやく CPU 単体でのパフォーマンスが G3 に見劣りしなくなったので喜ばしい事なのですが、その代わりオンボード L3 キャッシュが無くなっています。これまで 12" 以外の PBG4 には 1024KB の L3 キャッシュが載っており、これが iBook との決定的なパフォーマンス差になっていたわけですが、今回これが省かれた事でパフォーマンスにどんな影響が出るかは不明です。もちろんオンボード L3 はオンダイ L2 に比べてパフォーマンスが悪いので L2 が増強するのはいい事なんですが、差し引き 768KB の差はかなり大きく感じます。
 ただし 12" モデルに関しては別。もともと 12" モデルにはオンボード L3 が搭載されていません。このモデルだけは確実にパフォーマンスが上がっているといえるでしょう。