↑の SONY で思い出したんですが

 F828 の国内発表があったあたりからちょくちょく「この値段なら EOS KISS DIGITAL 買うほうがいい」という声を聞きますが、ほんまかなーと思います。Canon のレンズを持ってる人ならともかく、中途半端な性能のボディと今ひとつなグレードのレンズを合わせた、しかも単なるデジタル化した一眼レフがそんなに欲しいんかなと。
 俺自身は一眼レフ欲しい人です。ていうか E-1 が欲しいんですが、これは OLYMPUS というブランドと E-1 ボディの出来と標準ズームレンズ(ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5)の性能に惚れてるからです。でもこれは「一眼レフ」として惚れてるに過ぎません。
 E-1 を「デジカメとして欲しいか」と問われれば正直悩みます。同じワイド側画角で同じ画素数EVF だけど背面液晶とともにアングルが変えられて手ぶれ補正付きの MiNOLTA DiMAGE A1 の方がデジカメとしてはずっと魅力的。レンズは交換できないし、画質面では劣るし、EVF では一眼レフファインダのような高揚感は得られませんが、レンズは 28-200mm F2.8-3.5 と必要十分でむしろマクロでは勝ってるし、画質面は Web での利用がメインなので縮小するからあまり関係はないし、EVF だとリアルタイムヒストグラム等の各種情報が豊富に表示されるので暗所撮影以外はむしろ利点が多い。何より販売員時代の経験で「一眼レフ持って歩くのがしんどいからハイエンドデジカメ買う」って人がかなり多かった、というのもムリして一眼レフデジカメを買う必要があるかどうか疑問になる要因になっています(もちろんそのころは KISS D のような低価格一眼レフは無かったわけですが)。
 DiMAGE A1 とややキャラ被りしている F828 も「一眼レフでなくてもこれで十分」といえるカメラになるでしょう。確かに一眼レフはステータスですが、実質的にレンズをそろえないと欲しい焦点距離が得られない上、それには金がかかるというのが事実です。レンズを持っていない人こそ、こう言ったクラスのデジカメが正解なんじゃないだろうかと思っています。