LUMIX FX5 / FX1 発表。

  • 映像素子は 1/2.5 型 400 万画素 (FX5) / 300 万画素 (FX1) CCD。
  • 35mm 換算 35-110mm、F2.8-4.9 の LeicaDC VARIO-ELMARIT レンズ。
  • 3 倍ズームコンパクトデジカメとしては、世界初の手ぶれ補正機能を搭載。これまでこのクラスのデジカメは暗所でのノンフラッシュ撮影は出来ないも同然で、ズームなんかしようものなら手ぶれするのは確実だった。それに対処するためには画質劣化を覚悟で ISO 感度を上げるしかなかったが、この手ぶれ補正機能が搭載されたことで解決された。フラッシュの焚けない美術館などではもちろん、居酒屋やメイド喫茶コスパゲームショウなどでの撮影に強力な味方になる。あ、あと室内の犬猫撮りにもフラッシュ焚く必要がないのでいいかも。
  • ただしそれ以外の性能は基本的に凡庸で、F1 以上のことは出来ない模様。マクロもワイド端 10cm、テレ端 30cm とイマイチ。
  • FX5 は 3 色、FX1 は 5 色からのカラーバリエーションが用意される。ただし F1 で主に男性客に好評だったブラックは無い模様。反面、最後まで売れ残っていたオレンジがあるのはどういうこった。
  • ストラップ位置が F1 と反対になり、ハンドストラップでの運用がやりやすくなった。

 昨年冬のボーナス商戦期、IXY DIGITAL 320 と熾烈な争いを繰り広げた LUMIX F1 の後継機。基本的には F1 に手ぶれ補正がついただけですが、それ一点だけでも十分に買い換える価値があると思われます。
 実際問題フラッシュ焚いての室内撮影は光が堅くなって貧乏くさい写真になるため、俺はノンフラッシュで撮影するようにしています。そうすると問題になるのは被写体ブレと手ブレ。被写体ブレは「はいチーズ」などのかけ声で押さえることは出来ますが、手ブレに関しては出来るだけシャッタースピードを上げるよう ISO 感度を最大に固定したり、光学ファインダを見ながらおでこに背面を押しつけ、がっちりと構えて息を吐きながらレリーズする*1など、次善の策しかとれません。FX5/FX1 の手ぶれ補正機能は、その問題を根本的に解決してくれそうです。*2

*1:俺が Canon の光学ファインダを嫌う理由はここにあります。全般的に作りが安く、またパララックスも他のカメラと比べて酷い。日常的に光学ファインダをのぞく俺にとっては使い物になりません。IXY のは特に最悪。ゴミ入りまくりだし。この点に関してはたとえ日頃褒めている IXY DIGITAL 400 だろうとオススメしません。もともと一眼でも評判悪いしね、Canon のファインダは。

*2:もちろん手ぶれ補正はあくまで「手ブレを抑える」ものでしかないため、ちゃんと光学ファインダ見てがっちり構えないとやっぱり手ブレはします。これは FZ シリーズにも言えること。