画質と本体の質感にこだわった超コンパクト機「IXY DIGITAL L」(WPC ARENA)

 IXY DIGITAL の最新作小型モデルのレビュー。等倍サンプルあり。
 単焦点の小型デジカメとしては Cyber-shot U シリーズや EXILIM シリーズがあるわけですが、その中に質感の高いボディと多機能性、高画質、そして強いマクロを搭載して参入といった感じです。いつもの IXY DIGITAL ではないということですね。
 IXY は デジカメだけでなく、銀塩コンパクトカメラと DV カメラにもそのブランド名が使われています。特に銀塩ではレンズカバー採用モデル防水モデルなどバリエーションが多く、デジカメ版 IXY のバリエーションの少なさとは対照的でした。今回初めて今までとは違う IXY を出したという事で、これからの商品展開の転機になる機種になるかもしれません(IXY DIGITAL 400 でもその兆候は見られたのですが)。
 個人的には今回の操作系に注目。今まで IXY は液晶モニタの下に並んだボタンでメニューや画質調整メニュー(FUNCTION)を出す仕様で、露出補正ひとつするにも両手を使わないとできませんでした*1。今回はボタン配列がガラっとかわり、右手だけでおおよその操作ができるようになっています。実機を触ってみないとわからないでしょうが、ようやく即時性の高い IXY が出てきてくれたといった感じです。
 Canon としては 1/2.5 型 400 万画素 CCD 初採用機となる機種ですが、DIGIC 搭載機だけにうまくまとめた絵を出力してます。ただ解像感という点では極小画素ゆえに仕方の無いところがあります。
 またマクロも Canon のデジカメとしては初めてスーパーマクロを備え、単焦点 39mm で 3cm というなかなか強力な仕様。単焦点なのでズームレンズのワイドマクロと違ってゆがみの心配も少ないでしょう。


 

*1:俺が以前 IXY DIGITAL 200a を手放した理由のひとつです。