キヤノン EOS Kiss Digital −Kiss Digitalは10Dを超えるか?−(PCWatch)

 EOS KISS DIGITAL のレビュー。等倍サンプル付き。というか画質に関しては基本的に DIGIC 絵であり、文月たんの言うように「よくも悪くも一眼 PowerShot」であり、ほぼ一通り語り尽くされたと思います。操作性もコンパクトデジカメを使ってきた人にとっては違和感少ないでしょうし、ボディの質感もカタログや Web で見るより店頭で実物を見ればわかりますが、それほどチープな印象は受けません。
 ただ、Amazon価格.comZDNet ショッピングを開いておもむろに気絶する為には幾つかの条項をおのれの胸に聞く必要があるでしょう。

本当にこんなデカいデジカメを持ち歩く根性があるか。
販売員経験から言って、ハイエンドコンパクトを買われる方は銀塩一眼レフユーザが非常に多いです。しかも「銀塩の一眼を持ち歩くのが大変だから」「欲しい焦点距離はハイエンドコンパクトがカバーしてるから」という理由がほとんどで、「デジタル一眼レフが高いからハイエンドコンパクトで妥協」という人は少なかったです。というかそういう人はマジで安くなるのを待ちますし*1銀塩の世界はデジカメの何倍も時間の進み方が遅いので待てるんです。
同梱の暗いレンズで我慢できるか。
ファインダは暗くなって見づらくなりますし、またシャッタースピードが落ちるので手ブレの危険性も増えます(特にテレ端)。画角と最短撮影距離が申し分ないのでかなり惜しい。
4 枚分のバッファで我慢できるか。
ブラケット 1 セット程度で終了。書き込みは遅いとは感じませんでしたが待たされる感は高いでしょう。
レンズを買うだけの経済力はあるか。
サードパーティ製レンズでもそこそこしますし。そもそも写真自体金のかかる趣味であり、デジカメはイニシャルコストが多くかかるとはいえフィルム代がかからずトータルコストで有利、というアドバンテージで写真を身近なものにしました。そもそも一般的に欲しい焦点距離は 28 〜 300mm 程度ですし、この焦点距離銀塩一眼レフならともかくデジタル一眼レフでカバーしようと思うと相当な経済力が必要となります。望遠はともかく広角が。この焦点距離なら広角系ハイエンドコンパクト+高倍率ズーム機を 1 台ずつ買えばカバーできます。交換レンズならそれ以上の値段。
一眼レフであることのメリットとデメリット。
以前も言いましたが、ファインダを覗いている間は少なくともリアルタイムヒストグラムは表示されません。また勘違いしている人が多いので明記しますが、一眼レフの構造上背面液晶は撮影中プレビューが出ません。背面液晶はあくまで設定および撮影後のプレビュー用です。

 以上のデメリットと物欲レベルと十分に考えた上で覚悟完了したら、おもむろに気絶してボタンをクリックしましょう。迷わず買えよ買えばわかるさ。

*1:ていうかうちの課長も Nikon の廉価機待ってますし。