SD10 発表。

 通常の CCD と違い、映像素子に 1 画素で RGB 全ての情報を得られる Foveon X3 を採用した SD9 の後継機種。

  • 映像素子は Foveon X3 CMOS センサ。素子サイズは 20.7mm × 13.8mm。EOS 10D/KISS、Nikon D100PENTAX *ist D などで使われている APS-C サイズ CCD と、4/3 の CCD の丁度中間のサイズ。
  • 実画素数は 340 万画素。通常の CCD で換算して情報量約 1029 万画素分。スーパー CCD ハニカム*1みたいなアレではなく、正真正銘の情報量を持つ。
  • 映像素子にマイクロレンズを採用し、感度が ISO 100 / 200 / 400 / 800。拡張モードで ISO1600 が選択可能。
  • マウントは SIGMA SA マウント。35mm 換算時の焦点距離は 1.7 倍。映像素子へのゴミ付着を防ぐダストプロテクターを設置。
  • 画像フォーマットは RAW のみ。JPEG での保存は不可。現像は PC 上の SIGMA Photo Pro 2.0 で作業。
  • ファインダはペンタプリズム式一眼ファインダ。視野率は横 97%、縦 98%。倍率は 0.77 倍。視度調節可能。
  • ボディはグリップ部を小型化した以外に変更無し。
  • 電池は SD9 でボタン電池と主電源の 2 系統になっていたが、今回は 1 本に統一。CR-V3 × 2 / 単三電池× 4。

 基本的にはマイナーチェンジで、主な変更点は ISO400 までだった感度が ISO1600 まで使用可能になっています。Foveon X3 の有用性は こちらをご覧下さい。……この記事自体は間違ってたんですが俺。*2
 こちらに SD10 のサンプル画像がありますが、個人的には SD9 のほうがよかった気がします。Foveon X3 の利点はその圧倒的な解像感にあったわけですが、それがややマイルドになっているような。マイクロレンズを採用した影響でしょうか。まぁこの画像自体ベータ機のもののようなので、これで判断するのは早計なのですが……。
 またデジタル一眼レフ専用となるレンズが 2 本発表されています。Foveon X3APS-C サイズ CCD にあわせてイメージサークルが作られており*3、35mm 銀塩フィルムカメラで使用するとケラレが発生する為使用できません。口径が小さいので F 値はやや暗めですが、イメージサークルが小さい為、かなりコンパクトに作られています。

 

*1:特にスーパー CCD ハニカム HR。

*2:実画素 180 万画素程度の 1/1.8 型 Foveon X3 センサの発表を 実画素 500 万画素だと勘違いしてたんです。ぐはぁ。

*3:ただし SA マウント以外での発売は予定されていないみたいですが。