FinePix F610 発表。(PC Watch)

 FinePix F601 以来*1、久々の縦型 FinePix が発表されました。

  • 1/1.7 型 630 万画素スーパー CCD ハニカム HR 採用。記録画素数は 1230 万画素。最大記録解像度は 4048 × 3040。ファイルサイズは最高画質で 1 枚あたり 2.5MB。
  • レンズは開放 F 値 2.8-4.9、35mm 換算で 35-105mm の SUPER EBC FUJINON 銘 3 倍ズームレンズ。
  • マクロは最短 9cm。おそらくワイド端限定。
  • 起動 1.3 秒、撮影間隔 1.1 秒と画素数と使用メディアを考えれば驚異的なレスポンスを実現。
  • ハニカム機特有の高感度モードも装備。ISO800 が最大 300 万画素相当のモードで使用できる。
  • 1.8 型の大型 TFT 液晶に加え、ドットマトリクス型液晶表示パネルを装備。液晶モニタを消しても各種情報を見ることが出来る模様。
  • プログラム・シャッタースピード優先・絞り優先の各種 AE およびマニュアル露出モードが使用可能。シーンモードも 4 つ用意。
  • 640×480@30fps での音声付き動画に対応。ただし他の解像度は無い模様。
  • メディアは xD-Picture Card、電池は専用リチウムイオン充電池
  • 2004 年 1 月発売予定。予想実売は 59,800 円。

 FinePix 700 以来伝統的に採用されてきた縦型フォルムに久々の新作です。一時期は FinePix の代名詞的なタイプで、中には FinePix PR21 なんていうイロモノ*2もありました。最近は F401/410/420 のようなスクウェアタイプや 銀塩コンパクトの Silvi シリーズ っぽい横長スタイルの F700、A310/210 のようなフツーのタイプなど、縦型からは離れる傾向にあるっていうかラインナップ多すぎて逆に縦型の印象が薄れ気味になるっていうかそんな感じでした。
 カテゴリはマニュアル露出ができるハイエンドコンパクト。画質も 1/1.7 型のスーパー CCD ハニカム HR 採用で、1/2.7 型よりははるかにマシな画像が得られるようです。
 個人的には 2003 年度の FinePix の多くに採用されている FinePix Photo mode ボタン*3がやや右下にあって押しにくそうなことと、動画機能が 640×480@30fps のモードしか用意されていないのが気になります。あとは十字キーの上下にズームが割り振られているのがハイエンド機らしくないというか。高感度モードで ISO1600 が使えなくなったのも第4世代スーパー CCD ハニカムなので仕方ないですが、やはり残念感はあります。
 とりあえず久々の縦型機ですし、デザインもヘアライン加工がされているなどそこそこの高級感があります。絞りも手抜きせずにちゃんと絞り羽使ってるみたいですし、マクロ以外ではオールマイティに使えるハイエンドコンパクトとしては 59,800 円は安いのではないでしょうか。……ハニカムノイズさえ我慢できればの話ですが。


 

*1:M602 は黙殺の方向で。動画専用タイプと言っても言い過ぎではないので。

*2:本体にプリンタが組み込まれており、撮ったその場で印画紙(チェキ用のインスタックスミニ)にプリント出来るという画期的なデジカメ。その代わり本体がすげェでかくて素直にチェキを持ち歩いた方が良かったというワナ。

*3:青い[F]のボタン。ここを押すと、画質モード・ISO感度・色調などの作画機能がまとめられたメニューが表示される。 Canon 機の FUNCTION ボタンに似ているが、露出補正などは含まれていない模様。