歳末特別物欲警報発令〜妖介編〜


 
 
 

撮影機材:OLYMPUS CAMEDIA C-730UltraZoom
 マトオフ神戸の 2 日前。セガギャルズのうららを撮影中、X-2 のレンズ部が突然ガタガタガタと音を立て、その後撮影不可能になりました。*1身体に悪そうな汗がものすごい勢いで吹き出ましたよもう
 デジカメ野郎でありマトオフをスミスの視点から撮影したいと思っていた俺は、次の日颯爽と気絶。梅田界隈で安い店を探しまくり、ヨドバシ対抗を掲げている某家電量販系列店で昨年お客さん相手に鍛えられた日本橋流交渉術を駆使。税込み 33,000 円+ 20 %ポイント還元でゲットしました。
 このカメラのレビューは こことかこことかここ、あと文月たんちとかスタパ閣下などがあるので参考にして頂きたいのですが、とにかく「広角 28mm のレンズ載せてマクロが超強くて動作が速くて位相差センサついててこれで 3 万円台前半〜〜っ!?」という今年最もコストパフォーマンスが高いと思われるカメラです。なお 28mm の広角レンズが必要ない人は 35mm なレンズで 2 万円台前半の Caplio G4 もあるのでこちらをどうぞ*2っていうか買った当日飲みに行ったくーぷらんさんに薦めていたりとか。
 で、とりあえず使った感想ですが、28mm という焦点距離はヒッジョーに面白いです。レンズの焦点距離が 20mm 台まで来ると、シーンによりますが画面の遠近感がダイナミックになります。たとえばマトオフ神戸の次のシーン。
1/11s / F4.3 / 12.7mm(85mm) / ISO 154 / AWB / 分割測光
 これは G4Wide をテレ端(めいっぱいズームした状態)で撮ったものです。
 この後近くまで走って行き、今度はワイド端(ズームをめいっぱい引いた状態)で撮影するとこうなります。
1/23s / F2.6 / 4.2mm(28mm) / ISO 154 / AWB / 分割測光
 通路の遠近感がダイナミックになっているのがわかると思います。ちなみに彼らの立ち位置は全く変わっていません。
 他にワイド端で撮った写真。
1/17s / F2.6 / 4.2mm(28mm) / ISO 154 / AWB / 分割測光

梅田地下街ホワイティ梅田の泉の広場。やや傾いてしまったのが残念。
1/660s / F5.2 / 4.2mm(28mm) / ISO 125 / AWB / 分割測光

神戸の中華街である南京町の中央広場。コントラストが強い被写体なので露出を -1EV 補正。このカメラはアンダー気味に持って行くと色乗りがうまくいくような気がします。
1/500s / F5.2 / 4.2mm(28mm) / ISO 125 / AWB / 分割測光

同じく神戸南京町入り口・長安門。逆光気味でしたが分割測光が効いたのか適正露出に。屋外の写真は基本的に一気押しで位相差センサに任せています。
 日中の露出は良好。発色もまずまず素直で気に入りました。CCD が 1/2.7 型 334 万画素なので細部描写やノイズ量は目をつぶる必要がありますが、まぁ今時のコンパクトデジカメはこんなもんでしょう。Canon はともかく。
 またこのカメラは非常にマクロが強力です。ワイド端でレンズ前 1cm、テレ端で 4cm。どちらも強力ですが、テレマクロに実用性があるのが俺にとっては嬉しいところです。
1/10s / F4.3 / 12.7mm(85mm) / ISO 400 / AWB / 分割測光

ガチャガチャのカプコンギャルズ・ヴァンパイアセイバーの白モリガン。テレマクロが楽しめるのがこのカメラのいいところ。手持ち撮影なので ISO 400 まで上げています。目でフォーカシングしたつもりなんですが、実際は前ピンで髪の毛に合っています。ぎゃふん。
1/10s / F2.8 / 5.2mm(34mm) / ISO 154 / AWB / 分割測光

「ワイドマクロは使いにくい」と以前書きましたが、広角に強いレンズだと話は別。と言ってもこのカメラはマクロモードにするとワイド端が 34mm 相当に固定されるので、ほんのちょっとワイド寄りという程度ですが。ワイドマクロのパース効果をうまく使おうと頑張ってみた例。
1/6s / F2.8 / 5.2mm(34mm) / ISO 154 / AWB / 分割測光

これもワイドマクロのパースを効果的に使おうと努力してみた例。マニュアルフォーカスを使ってます。
 ただしこのカメラ、位相差センサを使った高速 AF はかなり正確なんですが、通常の CCD コントラスト検出方式だと光量がちょっとでも不足するととたんに頼りなくなります。また絞り制御が出来ないので、絞って被写界深度を稼ぐこともできません。その為マクロ時はマニュアルフォーカスでピント合わせをする必要に迫られます*3。液晶の視認性がそれほど良くないので、割とやりづらいですが……。
 それでもこのマクロは魅力的。今まで使ってきた IXY DIGITAL 200a も、現役の X-2 もあまりマクロが強くなかったのでなおさら。
 さて、このカメラは速写性・広角・マクロ・単3電池と X-2 の欠点を見事に補ってくれます。今後常時携帯するのはこのカメラ。ただ色味や露出の安定度・フォーカスの正確さ、マニュアル露出が出来ることなど、X-2 の方が優れている点はまだまだ多いので、本番カメラとしては X-2 を使うことになると思います。

 

*1:画像再生は可能。レンズを収納する時もガタガタと音を立てるようになっています。

*2:ただしテレマクロがレンズ前 16cm とやや凡庸なので、マクロを多様される人は KONICAMINOLTA DiMAGE X20 がオススメ。これも高速起動がウリで本体が薄いので持ち運びに便利。

*3:マクロ時は位相差センサが役に立たないので強制的に CCD コントラスト検出方式に切り替わります。