シャープ、1/1.8インチ600万画素のコンパクトデジカメ用CCD(PCWatch)

 コンパクトデジカメ用の CCD は現在主に SONY*1Panasonic*2 なんですが、以前は KodakSHARP も出してました。最近は KodakOLYMPUS E-1 の CCD を、SHARP は携帯電話用に供給していました。今回はその SHARP から 1/1.8 型 600 万画素 CCD がリリース。
 総画素数は 636 万画素で有効画素数は 620 万画素。記録サイズは 2872 × 2160。カラーフィルタは原色系。画素ピッチは 2.5 μm。このスペックは 1/2.5 型 400 万画素 CCD のものと同等。

同社では「コンパクトデジタルスチルカメラで、一眼レフタイプ並みの画質を可能とする」としている。

 いやー、さすがにそれは無いんじゃねぇかと。確かに飽和信号量*3だけを見れば 550mV と比較的許容範囲が大きいですが、例えば SONY の APS サイズ 1.8 型 615 万画素 CCD の 900mV と比べるとやっぱり低いよネと*4
 デジカメは CCD だけを見て画質決定は出来ないのですが、とりあえずこの CCD を載せたハイエンドデジカメでどういう絵が出力されるか、いろんな意味で楽しみなところです。

 

*1:1/2.4 型 500 万、1/2.7 型 300 万、1/1.8 型 500 万 / 400 万、2/3 型 500 万 / 800 万画素。 現ラインナップでは 640 × 480 @ 30fps での動画読み出しが可能。

*2:1/2.5 型 300 万 / 400 万画素、1/1.76 型 500 万画素。

*3:「フォトダイオードに蓄積できる電荷の量」のこと。この量が大きければ大きいほどダイナミックレンジが大きいといわれる。が、A/D 変換時の処理でどう正規化するかが問題になるため、この数値だけを見て「この CCD はダイナミックレンジが小さいから使うな」という事は一概には言えません。ただ、画素ピッチが小さくなれば感度が悪くなる為、基本感度は下がると思われます。SONY の初期型 1/1.8 型 523 万画素 CCD は ISO64 相当が基本感度。現在の 510 万画素タイプは ISO80 のようです。

*4:1/2.7 型 211 万画素 CCD クラス(500mV)と同等クラス