光のあて方を変えてみる。

RICOH Caplio G4Wide / 1/3s / F4.3 / ±0EV / 12.7mm (85mm) / ISO 154 / AWB / 分割測光
 こないだのサラですが、普通に撮っていると髪の毛の影響で顔全体に影が出来てしまってい、顔の立体感が損なわれています。
 そこでレフ板を使ってみます。
RICOH Caplio G4Wide / 1/4s / F4.3 / ±0EV / 12.7mm (85mm) / ISO 154 / AWB / 分割測光
 顔の影が消え、鼻や輪郭の立体感が出るようになりました。ポートレートとして光の当たり方はいい具合になったのではないかと*1
 携帯型のレフ板はカメラ屋で 1000 〜 2000 円程度で購入できます。フィギュア撮り程度なら一番小さいもので十分です。コスプレおにゃのことか撮るのなら、ある程度大きいレフ板を足下に置くのがいいでしょう。スクウェアタイプがオススメ。
 Caplio G4Wide はレンズ前 9cm からの接写フラッシュが使用できます。フラッシュは顔の影を消すには有効な手段なのですが……。
RICOH Caplio G4Wide / 1/90s / F8.6 / ±0EV / 12.7mm (85mm) / ISO 308 / AWB / 分割測光
 残念ながら光量の少ない屋内での撮影時、フラッシュは被写体よりも奥のものに届きません。
 そこでフラッシュモードを「スローシンクロ」にしてみます。
RICOH Caplio G4Wide / 1/3s / F8.6 / ±0EV / 12.7mm (85mm) / ISO 161 / AWB / 分割測光
 被写体奥の iMac もある程度明るく撮影できています。
 この「スローシンクロ」はシャッターを開いた瞬間にフラッシュを発光させ、その後ある程度長くシャッターを開く、というフラッシュの発光モードです*2。通常の発光ではシャッターはフラッシュが光った直後に閉じられますが、スローシンクロでは長くシャッターを開いておくことが出来ます。そうすることで被写体奥のものも長く露光できるようになるわけです*3
 もともとスローシンクロは夜景ポートレート(夜景をバックに人物を撮影するモード)で使用するモードですが、屋内でのフィギュア撮りにも有効な手段になります。問題は G4Wide のフラッシュはイマイチ調光が悪く、また手動補正も出来ないので、使い勝手が良くないのが難点なんですが……。
 ちなみに 3 枚目の単純なフラッシュ(ダイレクト発光)以外は三脚が無いと確実に手ぶれするシャッタースピードになります。三脚も小さいものなら 1000 円程度で手に入りますし、何かと便利なので一つ買っておく事をオススメします。
 

*1:ただし今回使ったレフ板は強い光を反射する「銀面」を使用した為、やや光が硬い感じになってしまっています。スタンダードなレフ板は「銀面」の裏が「白面」になっており、これを使用することで柔らかい光を当てることができます。今回は「白面」を使用しての効果がわかりにくかったので割愛しました。

*2:正確には「先幕スローシンクロ」。これとは逆にシャッターが閉じる直前にフラッシュを発光させる「後幕スローシンクロ」があります。

*3:ただしフラッシュを発光するとカメラは自動的に絞りを絞るため、ノーフラッシュ時よりも背景のボケは損なわれます。