CAMEDIA C-760UltraZoom 発表。

  OLYMPUS ウルトラズーム機の新製品が CES 2004 にて発表。C-700UltraZoom に端を発するこのシリーズも C-720、C-730、C-74x/75x と来てもう 4 世代目。今回の目玉は主に軽量化と液晶の大型化のようです。

  • レンズは 35mm 換算時焦点距離 42-420mm、F2.8-3.7 の 10 倍ズームレンズ。かなり望遠寄り。ワイド端 42mm は風景撮るのにちょっと厳しいと思われます。これはおそらく C-74x/75x シリーズのレンズをそのまま継承し、
  • 1/2.7 型 334 万画素 CCD を採用した結果ではないかと思われます*1
  • 液晶モニタは 1.8 型 TFT。画素数は 11 万画素とそこそこあります。
  • レンズが継承されているという事はスーパーマクロも継承されています。レンズ前 3cm。
  • 基本機能はほぼ C-74x/75x と同じ。P/A/S/M の各種露出モード、16〜1/1000 秒のシャッタースピード、±2EV で 0.3EV ステップの露出補正。画素数が同じ C-74x と比べると ISO 感度マニュアル時 50 が設定可能になったのがちょっとしたトピック。
  • シーンモードはポートレート・スポーツ・夜景・風景の 4 つで、オリ機の特色の一つだったセリフポートレートがなくなっています。
  • 動画は音声動画に対応。320×240@15fps。
  • メモリは当然のことながら xD-Picture Card。16MB が付属。
  • とうとう電源が専用リチウムイオンバッテリに。 X-2 や μ シリーズと同じ LI-10B です。単3での運用をしたい人は今の内に C-74x/75x をゲットしておくのが吉。
  • USB2.0 を装備。画素数それほど無いのにこれが搭載されたという事は、おそらくどのカメラでも共通で使いまわしているコントローラ部を他のモデルに先駆けて搭載させただけではないかという見方ができます。つまり今年からオリのデジカメの多くが USB2.0 対応になるのではないか、ということ。
  • C-755 と比べるとヨコに 3mm、タテに 6mm 小型化。
  • 重さは 280g。C-74x より 15g ほど軽くなっています。高倍率ズームデジカメとしては世界最小・最軽量になった模様。
  • 欧州では 2 月より発売開始。

 こうしてみると「C-74x と C-75x を統合し、画素数を押さえて焦点距離を伸ばした機種」と言えます。ただ OLYMPUS のことですからこの後で C-770UltraZoom がリリースされる可能性は充分にありますね。
 しかしいくらウルトラズーム機とは言え、ワイド端 42mm ってのはどうかなー。38mm ならまだ常用デジカメとして機能したのですが、42mm となるとかなり画角が狭くなりそう。Panasonic LUMIX FZ シリーズのテレ端焦点距離(420mm)に対抗するための苦肉の策でしょうか。そんなことしなくても十分売れてるのに。
 あと個人的には今回のデザインはちょっとイマイチかも。もっとこう、グリップが盛り上がっててほしいところです。

 

*1:レンズをそのままにして CCD を小さくすると、35mm 換算時の焦点距離が長くなる為。