オリンパス、自由曲面プリズムによる薄型レンズユニットを開発(PC Watch)

 よーするに一眼レフのペンタプリズムみたいなのに曲面をつけて二つ組み合わせる事で光学系を簡素化・省スペース化することができるという画期的なレンズユニットを開発したヨ、だから各携帯電話メーカーは是非採用してネ、ということです。
 携帯電話光学系は、通常非球面レンズを含む 3 〜 4 枚程度のレンズを、光軸上に並べて作るオーソドックスなものが使われています。この写真の左側ですね。その為どうしても光軸線上に厚みが出てしまい、レンズ部が出っ張ったり携帯自体がかなり分厚くなったりしたわけです。今回発表された方式であれば光軸の大部分が入射(光の入り口)に対して直角に折り曲げられる為、厚みをかなり減らせそうです。
 入射からプリズムで折り曲げる光学系、というのは言うまでもなく MiNOLTA DiMAGE X から始まった屈折光学系で、SANYO Xacti J1 / J2Cyber-shot T1 に受け継がれるわけですが、折り曲げたあとは通常の光学系を踏襲していました。今回の光学系ではその先もプリズムになる為、このような薄型・小型のサイズのモジュールが作れるわけですね。
 また基本的に部品点数が少ない為歩留まりが良くなり、さらに CCD を動かす事でオートフォーカスにも対応できるということです。
 この光学系を採用した携帯電話が登場した場合、恐らく 100 万画素超のカメラ付き携帯としてはかなり薄型のサイズになるでしょう。逆にいえば INFOBAR の画素数をアップしオートフォーカスに対応させるとなると、この光学系が必須になるかもしれません。