高画質レンズ搭載のコンパクト800万画素機「PowerShot Pro1」(WPC ARENA)

 初の L レンズ搭載ハイエンドコンパクト機となる PowerShot Pro1 のレビュー。等倍サンプルつき。WPC ARENA は書いているライターによってレビューの質がバラバラになるのが難点なんですが、このレビューに関してはなかなか厳しい事を言ってます。日経はキヤノン寄り*1だと思ってたのでちょっと意外。
 使い勝手の部分などは俺が感じたのとほぼ同じで、やはり電動ズームがワンテンポもしくは半テンポ遅れて追従するのに違和感があるようです。操作性に関しては良好と言えます*2。AF はレビュー機でもやはり遅い模様。MF は使いやすいとは思いますが、拡大表示に補完処理を行っていない*3のでこのレビュアーが言うほど見やすいとは思いませんでした。恐らく EVF の解像度が高まったからかと。
 等倍サンプルですが、なかなか意地悪なサンプルが多く見ごたえがあります。特に 3 枚目などは DIGIC が暗部ノイズを潰した跡がぶち状に顕在化しているのがわかると思います。あとは 8 枚目のあと赤飽和耐性とか。ただこの問題は Pro1 に限った事ではなく、2/3 型 800 万画素 CCD という極小画素でかつ初物*4の CCD が持つ問題なのですが……。
 あと一つ気になった事が。この機種って EXIF に ISO 感度が埋め込まれてないんですよ。特に ISO 感度をオートに設定していると「AUTO」という文字列が埋め込まれるだけで実際の感度は表示されない。なんでなんでしょ。

 

*1:編集長自身が *ist D を貶めて EOS KISS DIGITAL を持ち上げるようなところですし。

*2:以前の俺のレビューはかなり難癖つけに近いものがありますので話し半分程度に。正直な感想ではありますが。

*3:Caplio G4Wide では拡大表示した部分だけ CCD から再サンプリングして表示している為、なめらかな拡大表示がされている。

*4:画素が小さくなって最初の CCD はあまり素性の良いものが少ない。例えば 1/1.8 型 400 万画素 CCD は登場したときの PowerShot S40 と、同じカテゴリで第 2 世代目の CCD を使用した PowerShot S45 とでは明らかに画質が向上している。同様に 1/1.8 型 500 万画素 CCD も、C-5050Zoom → C-5060WideZoom などで画質の向上が見て取れる。ただしこれは CCD だけではなく画像処理エンジンやレンズの性能向上も寄与しているので一概には言えないが。