サンディスク、コンビニで使い切りフラッシュメモリを販売(PC Watch)

 要するに容量を枚数換算で表記するなどフィルム的なわかりやすさを前面に押し出したデジカメ用ストレージをコンビニで発売し、ノン PC ユーザーとかにアピールするもののようです。フィルムと同じような感覚で写真を保存して、出力は DPEPictBridge / メモリーカード入力対応プリンタで行う、という運用を促進する一つのキーアイテムですな。しかもお値段が安いという話……ですが CF はさすがに高くないかコレ。ヨドバシだと 2079 円だけど実際はポイント還元があるわけだし。あと 100 万画素での換算表記は最近のデジカメのメインストリームが 300 〜 400 万画素にシフトしつつある現在ではちょっとそぐわないっぽいような。何の罪も無い店員のにいちゃんに「うちのデジカメで 50 枚も撮れへんやないの!」みたいにつめよるおばちゃんとか容易に想像できるんですが。ていうかその程度の概念を学習できない人向けのメディアなわけだし……。
 それはともかく、「フィルム感覚でフラッシュメモリを使う」という考え方で思い出したのが販売員時代の以下のエピソード。

俺「いらっしゃいませー。デジカメお探しですか?」
客「うん。前のが古くなったから新しいのにしよか思て」
俺「そうですかー。では手持ちのメモリを使いまわせたほうがよろしいですか?」
客「せやねん。家に 64MB の CF がぎょうさんあるからそれ使いたいねんか。多分 20 枚くらいあるんちゃうかな」
俺「(ちっ、CFかよ。でも C-5050 に持って行ける客ならなんとか……)64MB ばっかりそんなにですか」
客「うん。俺が買うたんちゃうねんけどな、友達にデジカメ貸したらそいつが買い足しよってん」
俺「はぁ」
客「なんかな、デジカメの写真をパソコンにバックアップできるって知らんかったみたいでな、CF が一杯になったらその都度買い足ししよってん。ほんで、デジカメ返してくれる時に『どうせもう使わへんし』って全部俺にくれてんか」

 そんなわけで、どうもデジカメのメモリをフィルム感覚で使う人は確実にいるようです。
 よく「乾電池仕様のデジカメはいざというときにコンビニで電源が調達できる」と言いますが、リチウムイオン充電池の容量が大きくかつ体積を小さく出来るようになり、ほぼまる 1 日撮影してもじゅうぶんもつくらい電源効率が高くなってきている今、どっちかというと緊急時に必要とされるのはメモリのほうじゃないかと俺は思ってました。32MB とはいえコンビニで発売されるのは朗報です。そういう意味ではなにもノン PC ユーザだけにメリットがあるわけではないですね。