人気シリーズがレスポンスを向上させて登場!「DSC-P100」(デジタルARENA)

 柳の下にドジョウを数えて早何年、T1 のヒットの影で P も終焉かと思ったその矢先、突如現れた P100 はマニュアル露出をひっさげた作画志向のコンパクトだったー。というわけで遅れてやってきた SONY 春モデルで俺的に注目している Cyber-shot P100 のレビューです。等倍サンプル付き。
 X-2 ユーザである俺的には 5 万円台以上のコンパクトデジカメはすべからく各種 AE とマニュアル露出を備えておいて欲しいと思っているっていうかマニュアルコンパクト大好き(はぁと)なので P100 のモデルチェンジは大歓迎です。同時発表の W1 とあわせて「やっとわかってきましたな SONY」とつぶやいてました。リアルで。仕様が微妙なので買わないけど(金も無いし)。ただ店頭に並ぶのは待ち遠しい。
 P シリーズに限らず Cyber-shot は 2002 年度モデルまでその全体的なレスポンスの遅さが指摘されていまして、2003 年度モデルから徐々にスピードアップを図っており、今年度モデルでは起動 1.3 秒・シャッターラグ 0.3 秒・撮影間隔 1.2 秒とかなりの高速化を果たしています。P シリーズは電池ももちませんでしたがこれも 2003 年度からメスが入れられ、十分もつデジカメになっているようです。
 ただ最大の難点である操作性には全くテコ入れされていないのは残念。個人的にあの横帯型メニュー(京セラと共通?)は非常に使いづらいと思うんですが SONY ユーザの方々はどうお思いなんでしょう。あれなら同じ横帯型でも 1 画面 3 項目に絞ってスクロールさせる FinePix のメニューの方がはるかに使いやすいと思うんですがー。まぁ今回液晶が 1.8 型になったので多少視認性は改善されていると思いますが……。
 画質はあれだけダメダメ言われていた 1/1.8 型 500 万画素 CCD が世代交代でかなりマシになってきたことを感じさせます。と言っても解像感だけで、ホワイトバランスがコケまくったり色被りしまくったりそもそもビデオみたいな発色のソニーカラーは相変わらずですが。レンズも値段なりのようで、1 枚目の作例では色収差が目立っています。何も無理にツァイスの名前使わなくても。ただ ISO 感度 400 でもノイズが少ないのはイイですな。
 P100 は SONY の悪いところを改善しようとしてし切れていない過渡期のデジカメという印象があります。ゆえに中途半端感が漂っていますが、個人的には応援したいデジカメです。