C-60Zoom Review (DigitalCamera Resource Page)

 俺の初代メイン機である X-2 の後継機 X-3 のレビュー。C-60Zoom は X-3 の海外名です。
 X-2 は 1/1.8 型 500 万画素 CCD 登場時にリリースされた C-40Zoom の後継機種でしたが、比較的小型のメタルボディとリチウムイオン充電池を得た代わりに、マニュアルホワイトバランスや彩度設定・スローシャッターノイズリダクションなどいくかの機能を削減された機種でした。画質もそれほど高いわけではなく、起動速度も遅く、様々なマイナス要素を抱えてリリースされ、さらに当時 Konica Digital Revio KD-500Z が登場したこともあって*1、X-2 は市場から完全に黙殺されたような状態でした。
 X-2 リリースから 1 年半、600 万画素 CCD を搭載した後継機種の X-3 がリリース。位相差検出センサの搭載や電池容量の増加などいくつかパワーアップした点はあるのですが……。このレビューの最後にあるまとめを見てみると、X-3 は抜本的な対策がとられなかった事が解かります。

良い点
○コンパクトなメタルボディ
○多彩なマニュアル機能
○暗所でも速いハイブリッドAF
○モードダイヤルのマイモードに好きな設定を保存しておける
USB2.0での接続
TIFFの書き込みに遅延が無い(バッファの増強)
○リモコン添付*2
○再生時ヒストグラム表示が可能
悪い点
×全般的にノイズが多く、水平線状の妙なノイズが乗る*3
×起動時間が遅い
×マニュアルホワイトバランスおよびマニュアルフォーカス不可
×マニュアル露出モードにしないと最長の 8 秒まで露光できない*4
×ズームレバーがちっちゃくてイマイチ
×動画モードが貧相
×取扱説明書がCDの中にしかない(印刷物は簡易版のみ)*5

 とりあえずワイド端限定とは言えスーパーマクロ乗せたんだから、せめてマニュアルフォーカスくらいはやらせろと思います。起動時間は通常 4 秒程度ですが、256MB 以上のメモリを入れて起動すると撮影可能まで 10 秒かかるそうです。ファームアップでの対応に期待。
 ただ X-2 ではわりと盛大に出ていたパープルフリンジはかなり減っているようです。レンズスペックは同じでも材質などが変わっているのかもしれません。
 個人的にはせめてレンズをワイド端 28mm のズームレンズを採用して欲しかったです。3 倍ズームでぜんぜんいいから。そうしたら心置きなく G4Wide を手放して乗り換えるのですが。

 

*1:またトロい書き込み速度や史上最悪の操作性やレンズカバーが左手開けである事を無視し、画質と起動速度のみを前面に押し出して「最強」と喧伝して回り、KD-500Z 厨が大量発生したおかげで。常識の無いカメラには常識の無い信者が多数取り付くという好例。

*2:国内では添付されない。

*3:TruePic TURBO 搭載機あたりから、C-8080 を除く機種で斜線部でのエイリアス発生が確認されている。特に赤系統の色で発生。

*4:別に X-3 に限らない問題ですが。

*5:海外のみの可能性があるかも。