PCレスで写真を印刷できるフォトプリンタ6機種比較〜キヤノン CP-300/オリンパス P-10編
個人的にはあまり必要が無いけど販売員の立場として考えた時に重要だと感じたのがダイレクトプリンタ。デジカメの普及率は年々伸び、年配の方などノン PC ユーザへも裾野が広がっている現在、デジカメで撮った写真を簡単にプリントアウトできるダイレクトプリンタは、実はかなり重要なハードウェアだったりします。そして L 版までのサイズであれば昇華型プリンタが最も適切じゃないかなと。
昇華型プリンタの利点は、インクジェットプリンタに比べて粒状性が少ない事。最近のインクジェットは一つ一つの粒子が非常に細かく、以前に比べると粒状感はものすごく少なくなりました。ですが、やはり目を凝らしてみるとまだ粒状感は残っています。そしてそれは L 版印刷では顕著になってしまいます。人間は B5、A4 サイズなどの大きな面積の画像に対しては、全体の把握を優先して見る為ディティールには鈍感なのですが、面積の狭い画像を見る場合はディティールを敏感に感じ取るんですね。実際に A4 でキレイに印刷できていたプリンタを使って L 版印刷してみて下さい。「悲しいけどコレ、インクジェットなのよね」とガンダムネタの一つでもぼやいてみたくなります。
そこで昇華型プリンタの登場です。昇華型プリンタにはインクジェットほどの解像力はありませんが、粒状性はインクジェットに比べると遥かに少ないですし、また印刷後にオーバーコートをかけるため保存性も高まります。あと個人的な感想ですが、昇華型プリンタの発色はインクジェットプリンタの発色より深い色合いを出してくれるような印象を受けます。
ただいかんせんランニングコストが高い為大量の印刷には不向きです。ただ DPE に出すより安くできる場合もあるので*1、プリントをする頻度によってコストは変わってくるでしょう。もちろん DPE と違ってリアルタイム性では圧倒的にダイレクトプリンタなんですが。