FinePix F440 / F450 発表。(PC Watch)
ディザー広告打ってたフジの薄型スクウェア機が正式発表。やはりキモは「非ハニカム」でした。
□FUJIFILM FinePix F450□
- 1/2.5 型 536 万画素 CCD。有効 520 万画素。
- 35mm 換算時焦点距離 38-130mm / F2.8-5.5 の FUJINON 銘光学 3.4 倍ズームレンズ。なお薄型化の為 PENTAX Optio S シリーズや CASIO EXILIM ZOOM シリーズに採用されているスライディングレンズシステムを割とパクり気味に採用。デジタルARENAの記事によれば、PENTAX が上にスライドするのに対し、下にスライドするタイプを採用したとしている。
- マクロ最短ワーキングディスタンスはワイド端 9cm / 望遠 39cm。
- ISO 感度は 80 〜 400。ハニカムを採用していないのでフツーな感度。
- シーンモードは人物・風景・スポーツ・夜景。
- 露出補正は -2.1 〜 +1.5EV / 0.3EV ステップというヘンな設定。
- AF は TTL CCD コントラスト検出方式。測距点は中央 1 点のみ。
- 光学ファインダ(視野率 78%)を搭載。ここは SONY や OLYMPUS と違って褒められるべき点。
- 今回の目玉は 2.0 型 15.4 万画素低温ポリシリコン TFT 液晶。EXILIM ZOOM と同じ大きさで画素数が増えている。
- 最大 320×240@10fps の音声付き動画撮影機能。正直ショボい。
- PC との接続は USB。
- 電池は専用リチウムイオンバッテリ。CIPA 準拠で 150 枚と正直持たなさすぎ。通常運用だとノーフラッシュでも 100 枚が限度かと。
- ただしクレードル標準添付。毎日持ち歩くデジカメとして最低限の要件を果たした。
- メモリは xD-Picture Card。
- カラーバリエーションはシャンパンゴールドのみ。
- 1/2.5 型 423 万画素 CCD。有効 410 万画素。
- カラーバリエーションにシルバー・ワインレッド・ホワイトを用意。
- それ以外の主な仕様は F450 に準拠。
とまぁ仕様的にはパッとしない新機種ですが、とりあえずフジのデジカメで重要なのは「普及機のデザインや仕様や操作系統はモデルチェンジしても大幅に変えない」事で、これが女性に売れている最大の要因なのでこれはこれでアリでしょう。
問題は電池のもち。フジの普及機はあんまり電池がもたない傾向にありますが、今回ももたなさそうです。ただクレードル添付のリチウムイオンなので、F420 の専用電池がニッケル水素だった事に比べればはるかに前進しているといえるでしょう。
画質ですが、ハニカムを使わなくてもフジの絵作りは変わってません。これと言って画質がいいわけでもないですが、暗部を除く平坦部ノイズなどはわりと綺麗に消しているのでパッと見はいい感じです。
ただ……個人的には、フジの普及機にこそハニカムを使うべきじゃないかなと思います。今回は通常の CCD を使用しているため、ベース感度が ISO 80 と低く設定されています。普及機は絶対的な画質よりも運用性を重視するほうがいいと思いますし、なによりフジの購買層がライトユーザである事を考えれば、ベース感度 ISO 200 を確保できるハニカム、それも SR のほうがいいなーと。逆に言えばハイエンド機では通常の CCD かハニカム SR を使うのがベストかと。要するに HR は要らねーってことですが。