焦点距離の作用
ではまとめ。
「焦点距離」とはレンズがどれくらい望遠なのか・ワイド(広角)なのかを示す数値で、この数値によって「画角」「遠近感」「ボケ量」が影響してきます。なお、この数値はズームの無いレンズ、いわゆる単焦点においても使われます。*1
- 焦点距離が短い
- 画角が広い(ワイドに撮れる)、遠近感(パース)がダイナミックになる、ボケ量が少なくなる
- 焦点距離が長い
- 画角が狭い(望遠になる)、遠近感(パース)が少なくなって空間圧縮作用がある、ボケ量が大きくなる
ご自分のデジカメの 35mm 換算時焦点距離を調べてみて下さい。たいていはメーカーサイトに載っているのですぐ調べられます。また最近のデジカメならはまり道さんのデジカメサーチが便利です。
そして実際に撮影をする時、ズームをどう使えばいいのかを考えながら撮ると、効果的な撮影ができるようになります。とりあえず「バストショットはズーム半分」を覚えておいてください。*2
*1:識者の方へ:いちいち首をひねる表現が多いとは思いますが、今のフツーの人にとっては「デジカメはズームするのがあたりまえ」というか「ズームレンズがフツーで単焦点は安物」という認識が一般的だったりするのであえてこういう言い方をしてます。本来は単焦点のほうが描写性がいいことも承知してます。というか ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro 欲っすぃー!
*2:ちなみに、現在使われている「ズームレンズ」のほとんどは、正確にはズームレンズではない。「ズームレンズ」とは本来「焦点距離が移動してもピントがズレないレンズ」の事を言う。現在市場に出ている「焦点距離が移動するとピント位置が変わるレンズ」は、正確には「バリフォーカルレンズ」と言う。ただこの用語が定義されたのはマニュアルフォーカス世代の話で、オートフォーカスが発達しズームしてピント位置がズレても大きな問題にならなくなった現在では、単に焦点距離が移動できるレンズの総称として「ズームレンズ」が使われている。