DiMAGE Z3 ファーストインプレッションレビュー。


 会社の人が「デジカメ買うぜ買うぜ買うぜ〜!」と仰ってたので「とりあえずZ1とかどうスか? 安いしすんげぇズームできて動画もキレイに撮れていろいろ遊べますゼダンナ」とオススメしてヨドバシへの視察もお付き合いしたらZ1をいたくお気に召したらしく「Z1買うぜ買うぜ買うぜ〜!」と仰っていたのですがどこからか情報を入手されたようで発表翌日に「Z3買うぜ買うぜ買うぜ〜!」と鼻息を荒くされていたので俺はうらやましいなーと思っておりました。
 そして本日出勤したらその方が「Z3買ったぜ買ったぜ買ったぜ〜!」とヨドバシの袋を提げて出勤して来られたのでとりあえず触らせてもらったりしていてid:Raiden先輩に「仕事しろよおまいら」と面白そうな眼で見られたりしておりました。
 というわけで発売直後の Z3、実は昨日ヨドバシですでに陳列されていてかなり触りまくっていた*1ぶんとあわせて箇条書きー。

  • まず AF。早い。とんでもなく早い。といっても速度的にはZ1/Z2と変わらないです。しかし位相差検出センサを廃止したにもかかわらずこの速さは尋常じゃない。あとわりと意地悪なシーンでもきっちり合わせてくるっぽいです。
  • 手ぶれ補正 Anti-Shake は常時ではなく、半押し時のみ有効。EVF 覗いているとなかなか「補正してまっせ」感が高くていい感じ。そのくせ半押ししたままのフレーミング調整時、LUMIX FZ シリーズで感じていた「ひっぱられる感*2」がほとんど無い。
  • フラッシュは手動開閉。スイッチとかそういうまどろっこしいものはない男気溢れる開け方。
  • 10枚/s の連射は素直にスゴい。そのときの電子音が小気味良くてイイ。というか DiMAGEFinePix は電子音がみんな小気味良くて好き。
  • レスポンスは全体的に速い*3。比較的遅いものを挙げると起動とメニューレスポンスくらいで。起動はまぁ高倍率ズーム機としちゃこんなもんで、ここでストレス溜まるって人はとっとと Nikonデジタル一眼レフ買えってことで。ただメニューレスポンスは、キーを押した後半テンポズレて次の項目に移る感じ。DiMAGE 全体の傾向だけどメニューレスポンスは課題です。それでもまぁ他社並みなんだけど。それを言ったらキヤ……うわっ、なんだおまえr
  • ズーム速度は心持ち速いかな? くらい。あと動画モードではズームが使用できますが、速度が半分くらいに落ちます。ここはまぁ USM 持ってる S1 IS の勝ちかな。まぁあんなズームが速すぎて微調整もままなr……うわっ、だからなんなんだよおm
  • 再生モードへの移行や画像送りのレスポンスなどはそこそこキビキビしてます。EXILIMCaplio の「エセ高速プレビュー」*4ではないのが好印象。画像送りは体感で 1 秒もかかっていないのでまぁまぁスピーディ。
  • 操作性に関しては Z1/Z2 同様メニューに頼るタイプ。良くも悪くも変わっていません。フラッシュが閉じている間のフラッシュボタンカスタマイズ機能も健在。十字キー左右に割り当てられた露出補正もそのまま。まぁ Z1 の時点で完成されていたと言えばされていたのですが、そろそろ本体左側面になんかボタンつけたりしない?>ミノさん
  • デザイン上の問題とも言えるが、液晶 1.5 型というのはいい加減アレ。小さいです。買った会社の人も「液晶の大きさならパナなんだけどなー。あれは専用電池だしなー。悔しいけどこっちなんだよなー」と言ってました。
  • まぁ何にしろ、バランスのとれたいい機種です。LUMIX FZ20 と悩んでいる人もいると思いますが、「これ 1 つでなんでもすませたい」という人にはこっちをオススメします。ただレンズ性能は FZ20 のほうが上。Z3 の弱みはテレ端 F4.5 と暗めなことで、せっかく Anti-Shake という手ぶれ補正がついていてもそれをスポイルさせてしまいます。FZ20 なら通し F2.8 の明るさで、レンズが大きいのでホールディング性も良い。手ぶれ回避優先なら FZ20 かなー。あとは電池やデザイン、携帯性を考慮してお好みの方を。

 こんな感じです。とりあえず買った会社の人は「すげぇーすげぇーすげぇー! 面白いオモチャできたーうっれしぃー!」とご満悦でした。……ちょっとうらやましい。
【追記】

でもなんかフリーズしません? 展示機の設定のせいかな。

 合焦時フリーズは MINOLTA 機の仕様ですね。ただ Canon PowerShot S1 IS や FUJIFILM FinePix S5000 とは比較にならない程 AF 速度が速いのと、動体予測 AF に期待が持てるからではないかと思われます。通常運用ではほとんど気にならないですね。テレ端での無限遠→最短撮影距離付近といった極端なフォーカシングではさすがにフリーズ長いですが。
【追記2】
 もう一つ忘れてました。これはちょっとアレ。

  • Z1/Z2 で USB 端子と共通の場所(側面)にあった SD スロットは底面に移動しています。それはいいんですが、それぞれの*5端子カバーが単なるゴムカバーになってて処理がお粗末。ここに関しては IXY や Cyber-shot P シリーズを笑えないほど。せっかく Z1/Z2 ではしっかりしたスライド式カバーだったのに。しかもすっごくめくりにくくて USB ケーブルが挿しにくい。会社の人にはいつちぎれるかわからないので SD リーダーの購入をお勧めしておきました。

 

*1:人との待ち合わせまでの間ですが。

*2:フレームを移動しても「そのフレームから外れないようにしようと食い止める感覚。

*3:ただし 0.06 秒を誇るレリーズタイムラグに関しては、OLYMPUS CAMEDIA C-74x/75xUltraZoom のほうが 0.01 秒だけ速い。……だからこういうのをウリにしろって言ってんだろがオリンパス!!

*4:サムネイルの拡大画像を表示して時間を稼ぎ、その間に裏で実際の画像をデコード→こっそり入れ替えという方式。まぁそのデコードが最高画質時 1 秒程度(RICOH は 2 秒程度)と比較的高速なのだが、デコード中は削除も拡大も出来ないので「すでに画像が出ているのに操作できない」というのは逆にストレスが溜まると思うのは俺だけだろうか。

*5:SDスロットのカバーはプラスチック製でした。訂正。