EOS 20D、8/20 に発表か。(デジカメジン)
2003年初頭、スタート実売 198,000 円という当時としては驚異的な低価格で発売された EOS 10D。これがまたハデに売れ、この現象をして「2003年はデジタル一眼レフの年になる」とささやかれたものでした。その後 9 月に EOS KISS DIGITAL が発売され、2003 年はまさしく「デジタル一眼レフ元年」と言える状況となったわけです。10D 発売当初は俺もまだ現役で販売員をやっていて、発売直後に触らせて貰ってウハウハ楽しんだものです。
さて、その EOS 10D の後継機種として EOS 20D の発売がウワサされています。スペックとしては、
スペック的には順当なところ。画素数はどうでもいいですが、測距点が増えたのは歓迎されるべきところでしょうね。やや後ピン傾向のあった AF 精度も上がっているか期待。まぁこれはコストとのかねあいになるので難しいところではあるのですが……*1。あと秒3コマから5コマになってますが、バッファ増強も気になります。
そしてどちらかと言えば 20D 以上に注目したいのが EF-S 17-55mm IS。EF-S レンズは Nikon の DX レンズに相当する「イメージサークルを APS-C サイズに合わせたレンズ」のシリーズ*2として出すのであれば、これはいままで純正の標準ズームが事実上存在していなかった*3 EOS 10D/D30/D60 ユーザに朗報です。また EOS KISS DIGITAL ユーザも「IS つき標準ズーム」というイカすレンズが入手可能になるわけです。
もしこれらの情報が本当なら、EOS 1D 系以外のユーザは全て恩恵を受けることになるわけです。もちろん旧機種である EOS D30/D60 ユーザも。いやこれはめでたい。*4
そしてこの発表は約 1 週間後の 8/20 という話。あとは値段でしょうね。……もし EOS 20D が EF-S 17-55mm IS とセットで 20 万以下なら……。
*1:EOS 10D の AF は後ピンになる傾向があることで有名。それまでの D30/D60 に比べ精度は格段に高くなっているが、F2.0 以下のレンズを使用した際に後ピン傾向が目立つようになる。ただしこれは AF モジュールのグレードの問題であり、上位機種の EOS 1D 系では発生しない。
*2:EOS KISS DIGITAL のセットレンズであるEF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM は KISS D 専用レンズで、他のカメラではレンズ後端部がミラーと干渉するため使用できなかった。
*3:というか存在はしていたが EF 17-40mm F4L USM という 10 万円以上するLレンズくらいしかなかった。SIGMA からは各マウント共通の 18-50mm F3.5-5.6 DC という標準ズームが出ていたので、純正にこだわらないユーザは主にこれを選択していたようだ。
*4:8/20 EOS 20D が EF-S をサポートすることが判明。つまり EOS D30/D60/10D への救済措置は無くなった。