DMC-FX7ってダメなんですか?!(楽画喜堂 8/28)

 こちらのフォロー記事のようです。まぁ普通に考えてノイズレベルでは Canon の圧勝でしょう。絵作りの方向性が全くちがうわけですからね。
 Canon の絵作りは徹底したノイズ排除にあります。等倍鑑賞派の方に Canon ファンが多いのはこのため。そのかわりディティール損失率は実は多かったりします。このあたり参照のこと。もちろん処理が上手いのでそうとは気づきにくいですが、「ノイズ排除=データ排除」と言っても過言ではありませんのでこういったディティール損失は必ず発生してしまいます。でもこの程度で済んでいるわけですから、Canon のノイズ処理はむしろ非常に優秀と言えるでしょう。ノイズをなめまくった結果明らかにディティールが死んでいる某メーカーとは格が違うってことでひとつ。

2002年頃出て Canonのデジカメの殆どに使われているDIGICのノイズ消し能力は未だにトップクラスだからなあ。嘘臭いと嫌う人もいいるけど。

 DIGIC……というより Canon の絵作りに関しては、ノイズレベルとそれに伴うディティール損失率よりも、発色のほうが特徴的ですね。再現性に関しては徹底した記憶色タイプで、この傾向に関しては FinePix と双璧を成しています。CanonFUJIFILM のデジカメを使っていた人が NikonOLYMPUS のデジカメを使うと「ドロくさい」「不自然に濃い」*1と思ったりする事は多いのではないか、と予測しますがどうでしょうか。
 余談ですが、DIGIC にしろヴィーナスエンジンにしろ「画像処理エンジン」をうたっていますし、当サイトでもそのように記述してきましたが、実際にはチップセットみたいなものです。画像生成だけやってるんじゃなくて、露出制御やらフォーカス制御やらメモリーカードインターフェース制御やら起動・終了処理やらたくさん仕事をやっています。

 

*1:FUJI から の人は主に赤が、Canon からの人は主に緑が。