コンパクトな12倍ズーム機が300万画素化「DMC-FZ3」(デジタルARENA)

　さすが日経と言うべきか、手ぶれ補正のデジカメを評価する時にどういうシチュエーションで撮ればいいかよくわかっていらっしゃいますな。ITmedia の「とりあえずメーカーから貸し出しがあったんでなんとなく使ったり撮ったり記事にしてみたりしました」っぽい気合の足りないレビューとは違います。というわけで LUMIX FZ3 のレビュー。等倍サンプル付き。
　まだ店頭でも触ってないので俺からのコメントはできませんが、かなり評判がよろしいですなこの FZ3。1/3.2 型 300 万画素 CCD ですからダイナミックレンジはあまり期待出来ませんが、基本感度が ISO80 と若干高めなのが好印象。やはりコンパクトデジカメはできるだけ感度を高くしてラフに撮りたいものです。それは手ぶれ補正がついていても一緒の事で。被写体ぶれもあるわけですから。
　手ぶれ補正は光量のたっぷりある日中昼間ではあまり意味がありませんが、やはり夕暮れや屋内など光量の不足する場面では大きな味方になりますね。とりあえず 2 ページ目 6 枚目の消火栓の作例などは手ぶれ補正がないと厳しい場面です。
　画質に関してですが、今夏〜秋発売のデジカメはこれまでにない極小画素であり、もともとあまり Panasonic の色のチューニングがあっさりめなのもあって色の浅さとラチチュードの狭さが目立っています。暗部ノイズ耐性が低く、光量のある場面でも少し影に入るとすぐにノイズが載ってきています。が、解像感に関してはヴィーナスエンジンIIのおかげか比較的良好で、画素数が増えて解像力が低下という本末転倒な状況は最低限に抑えられていますね。

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