KONICAMINOLTA α-7 DIGITAL 国内正式発表。(PC Watch)

 1985年の MINOLTA α-7000 の発売はいわゆる「αショック」という名でカメラ業界に語り継がれています。それまで一眼レフカメラオートフォーカス機構は実用からはほど遠かったものでしたが、この α-7000 はカメラミラーボックス下部に設置されたセンサにより TTL で測距しマイクロコンピュータによって演算、電子接点のついたレンズと通信することで即座にフォーカシングを行うという、現在では当たり前のフォーカシング機構を本格的に採用した初めての一眼レフでした。オートフォーカス、電子接点によるフォーカシングと絞り制御、同時発売 12 本という多彩な A レンズ群。そのすさまじい技術力の洪水は、カメラ業界だけでなくカメラを知らない人も巻き込みました。当時俺の親父が「ミノルタのあれが……」とうわごとのように物欲していたのを覚えています。
 さて、そのαショックから19年。一般人をも巻き込んだデジタル一眼レフの最初の「ショック」は EOS KISS DIGITAL に奪われましたが、KONICAMINOLTA は「Anti-Shake」を武器にデジタル一眼レフ市場へと参戦します。
□ KONICAMINOLTA α-7 DIGITAL. □

  • レンズマウントは MINOLTA Aマウント。αレンズの全てが使用可能。35mm換算時焦点距離はレンズ焦点距離の1.5倍。
  • APS-Cサイズ(23.5×15.7mm) 630 万画素 CCD センサ。有効 610 万画素。
  • CCD シフト型手ぶれ補正機構「Anti-Shake」を搭載。全てのαレンズが手ぶれ補正対応に。
  • ISO感度は 100 〜 1600、および 3200 への拡張対応。このタイプの CCD としては珍しく最低感度が 100 であり、3200 はオプション扱い。
  • チップセットに SUPHEED II を搭載。アルゴリズムには CxProcess III を採用し、測色技術を応用したオートホワイトバランスの精度を向上。
  • シャッターは電子制御式縦走りフォーカルプレーン。シャッタースピードは 30 〜 1/4000s、およびバルブ。
  • AF方式はTTL位相差検出方式。測距ラインは中央クロス 9 エリア 8 ライン。ワイドフォーカスエリア、ローカルフォーカスエリア切り替え、AF/MFコントロールボタンによるAF/MF切り替え、動体予測、追尾表示が可能。
  • フォーカスタイプは AF-A、AF-C、AF-S、MF。
  • AF補助光あり。ただし内臓ストロボ使用。
  • 測光方式はTTL開放測光。測光タイプは14分割ハニカムパターン測光、中央重点測光スポット測光
  • ホワイトバランスはオートと6つのプリセット、およびカスタム。色温度指定も可能。
  • 色空間はsRGBに加えAdobe RGBも搭載。
  • ファインダはアイレベル式ペンタプリズムタイプ。視野率 95%。倍率 0.9倍。アイポイントは接眼枠から 21mm。視度調節幅 -3.0 〜 +1.0dpt。アイスタートには非対応の模様。センサが確認されるのであるかも。
  • フォーカシングスクリーンはスフェリカルアキュートマットで、標準のG型の他M型、ML型、L型に換装可能。ただしサービスセンター対応。
  • フラッシュ同調スピードは X=1/160s。Anti-Shake 有効時は 1/125s。
  • 内臓フラッシュは GN12(ISO100時)。35mm 間暫時焦点距離 24mm までの画角に対応。充電時間約 3 秒。
  • 調光方式は ADI 調光 / P-TTL 調光。
  • 2.5 型 20.7 万画素TFT液晶モニタ。撮影時はコンパネ(ナビゲーションディスプレイ)として機能。縦位置にするとコンパネの表示も縦位置になるというオモシロ機能も搭載。
  • 連写は 3コマ/s。バッファは JPEG 最高画質時 12 枚、RAW+JPEG で 9 枚。
  • PCとの接続はUSB2.0
  • 電源は専用リチウムイオン充電池DiMAGE A1/A2 と共通。
  • 記録媒体はマイクロドライブ対応のCF TypeII。スペック表にSD/MMCとあるが、これはあくまで CF アダプタを介しての話で、ダブルスロットではない模様。
  • 寸法は150 × 77.5 × 106mm、重量は電池・メディア別で760g。
  • 11月下旬発売。実売 198,000 円


 とりあえず無難なスペックでまとめられた感の高い α-7 DIGITAL。正直 EOS 20D を見た後では出遅れ感の高いものになりますが、カメラメーカーの最初のデジタル一眼レフとしてはこんなもんじゃないでしょうか。必要最低限のスペックはおさえてあるわけですし。とりあえずミノルタデジタル一眼レフを待っていた人たちには「おめでとうございます」と言いたいです。おそらくこのカメラのターゲットは A マウントレンズを持っている人向けのものでしょう。
 またブツを見てみないと分からない事も多いのがカメラでもあり。特にαシリーズのファインダは非常に定評があるのではやく実物を見てみたいですね。
 画質に関しては使っているサンプルで使っているレンズがポートレートレンズということもあるでしょうが、柔らかで素直ないい画質だと思います。色もミノルタらしい素直は発色。ただこの 2 枚ですべてを決めつけるのはどうかなーとも。もう何点かのポートレートとネイチャーフォトと遠景があればもっとわかるのですが。
 
 なお同時発売のレンズとしてAF Zoom 17-35mm F2.8-4(D) と AF Zoom 28-75mm F2.8(D) が用意されます。このレンズ、どうも APS-C サイズ専用の表記がないので 35mm 版対応かもしれません。ただスペック的にはこれこれに良く似ているんですよね……。