COOLPIX 8400 発表。(PC Watch)
Nikon COOLPIX 5000*1 がとうとうフルモデルチェンジ。しかも各社から発売されている 28mm 前後の広角ズームデジカメ群をブッちぎっての登場。やはり広角モデルは Nikon が開拓する!
□ Nikon COOLPIX 8400. □
- 2/3 型 831 万画素 CCD。有効 800 万画素。
- 35mm 換算時焦点距離 24-85mm / F2.6-4.9 の光学 3.5 倍ズームレンズ。
- ワイドコンバージョンレンズ WC-E75 装着時のワイド端焦点距離は 18mm 相当。他にテレコン / フィッシュアイコンバータも用意。
- 通常時最短ワーキングディスタンスはズーム全域 50cm。マクロ時最短ワーキングディスタンスはワイド端 3cm / テレ端 20cm。こちらもマクロ機能は弱体化。
- AF 方式は パッシブセンサによる位相差検出とTTL CCD コントラスト検出併用型。測距点は 9 点(自動選択は 5 点から)。
- AF 補助光あり。
- ISO 感度は 50 〜 400。
- 最小絞りは F7.9。絞り羽 7 枚。
- シャッタースピードは 8s 〜 1/3000s。「UH連写」時 1/8000s まで拡張。10分までのバルブもあり。
- 測光方式は256分割マルチ測光、中央重点測光、スポット測光。測距点連動スポット測光あり。
- ホワイトバランスはオートとプリセット 6 種類+ユーザセット。ホワイトバランスブラケティングあり。
- 連写性能は「連写H」時 2.3 コマ/s で 5 コマまで。「連写L」時 1.2 コマ/s で 11 コマまで。
- 1.8 型 13.4 万画素高透過アドバンスト液晶。バリアングルタイプ。
- 0.44 型 23.5 万画素 EVF。特に高倍率機でもないのに EVF を採用したのは、広角用に高精度な光学ファインダを作成するのにコストがかかったのと、コンバージョンレンズ使用時の事を考慮してと思われる。
- 最大 640 × 480 @ 30fps で 60 秒まで記録可能な音声付き動画撮影機能。全く同じ画像サイズ・フレームレートで連写できる「UH連写」機能も備える。
- 内蔵フラッシュ到達距離はワイド端時ISO感度オートで 6.0m。オートポップアップ式。赤目自動補正機能あり。
- 調光方式は i-TTL に対応。
- PC との接続は USB2.0。PictBridge対応。
- 記録媒体は CF type I/II。マイクロドライブ対応。
- 電池は専用リチウムイオン電池。CIPA準拠で260枚まで撮影可能。オプションでに単3電池が使用可能な縦位置グリップバッテリーパックも用意。
- リモコン添付。
- 寸法は 113 × 82 × 75mm。重量は電池・CF抜きで 400g。
- 10月1日発売。実売 108,000 円。
COOLPIX 5000 から始まり RICOH Caplio G4Wide を迎えた後怒濤のように各社が参入してバトルロイヤル化した広角ズームデジカメ市場ですが、これまで OLYMPUS CAMEDIA C-5060WideZoom が保持していたレンズ単体 27mm の広角タイトルを見事ブッちぎり、なんとレンズ単体 24mm というハイエンドモデルを、しかも装着時 18mm になるオプションのワイコンまで用意して投入してきました。やはり「ポケットサイズの広角デジカメ」を作った Nikon の意地でしょうか。
とまぁ 8800 の記事コピペ改変はここまでにしておくとして(いや実際にはコピペせずに書いてますが)、やはりすごいのはそのレンズスペック。24mm で 84 °*2という画角で、ED レンズを 2 枚使うという贅沢な構成。さらにワイコン装着時は 18mm で 100°という今までのコンパクトデジカメでは考えられないほどの画角を実現しています。
なおテレコンのほうは、位相フレネル(PF)レンズというわざと回折現象を利用して色収差を補正するレンズを採用しています。あたしにはむずかしいこたよくわかんないんですが、同じく回折現象をわざと引き起こして色収差を補正する Canon の DO レンズと構造が違い、生産コストを低く抑える事ができるようです。
これ以外の仕様は 8800 を踏襲しており、CCD や連写機能、D-ライティング機能やベストショットセレクタ、i-TTL調光に対応した内蔵フラッシュ、バリアングル液晶なども共通のようです。また操作性も COOLPIX 5400 のものに近い模様。
とりあえずこのド迫力の広角レンズを搭載したデジカメが登場したことで、広角デジカメ市場がさらに活気付いてくれるとうれしいです。「Nikon があんなのをだしたから RICOH はどうするんだ!?」という声もあるようですが、カテゴリからすると比較対象は C-5060WideZoom でしょう。5060 ももうそろそろ 1 年経つ機種ですが、8400 に対抗できる後継機を出す事ができるでしょうか。