オリンパスの担当者に聞く、E-300とE-Systemの今後(デジカメWatch)
なかなかズバズバと核心に近いところを聞いていますねー。EOS 20D との比較話まで出ている。キヤノニコだったらこんなインタビュー受けないんとちゃうかと(笑)。ミノの「開発者に聞け!」も面白いんですが自画自賛の域を出ていない。このインタビューはメーカーサイトの企画でもカメラ雑誌でもない、デジカメWatchという立場だから訊けた内容でしょうね。……ていうかしかしこれ、本田雅一氏だったのか。ちょっとビビった。
俺的に一番気になるレンズラインアップに関しての言及ですが、明るい単焦点はしばらく無しの模様。ただし「明るいズームレンズ」のシリーズはあるようなので、F2.8 固定の標準ズームの登場なんかが期待できそうです。
【追記】
carrion-crow カメラの部
以下は推測なんですが……。
今のオリンパスには OM 時代とは全く逆で「〜を犠牲にするくらいなら大きさを犠牲にする」という考え方があるようです。C-8080のレンズ口径・倍率もE-1のボディサイズもそんな感じの考えを元に設計されているという印象を受けます。だから俺は E-300 が出ると分かった時、「せいぜい E-1 をちょこっと小さくしたくらいなんだろーなー」程度にしか思ってませんでした。今回の E-300 で *ist Ds とガチンコの土俵まで持っていけるサイズ*1に仕上げたのはむしろ意外だったくらいです。今のオリに OM-1 や PEN のような小型機を作る「技術力」があるかどうか*2はともかく、「作る気」は無いと見ていいんじゃないでしょうか。
あと常識で考えれば普通の「Kiss系のお客様」はやっぱりKissに行くんじゃないかなーと。少なくとも一眼において、オリにはキヤノンやニコンのようなブランドイメージは無いわけですから*3。そこでわざわざ E-300 を選んでくれたお客さんには、買ってからの満足度でポイントを稼ぐ必要がある。そうしないとリピート率やマウント定着率がいつまでもアップしませんから。
だから「剛性を上げる」というのは実際に剛性があるかどうかは関係なくて、「安い割に剛性がありそう」と思わせる方が重要なのではないかと。*4仮に本当にその剛性*5を出していたとしても「クラスからすればオーバースペックである事」は、オリンパスにとって大きさを犠牲にしてでもするべき仕事なんだと思います。
だからオリンパスがきちんとシェアを取るまで、オールプラの一眼レフを作る事は多分無いでしょう。それはたとえば、アップルの Macintosh や iPod のパッケージが異常なまでに豪華なのに近い思想ではないかと思います。