明るいレンズが魅力の710万画素デジカメ――PowerShot G6(ITmedia)

 久しぶりに投入された PowerShot G シリーズの最新作レビュー。等倍サンプル付き。レビュアーは永山昌克氏です。
 このレビューではやけにこのレンズの明るさを褒めてますが、基本設計が 2 年前の「明るいレンズ全盛期」のものなので、こんなもんじゃないのかなーと。OLYMPUS には C-5050Zoom までワイド端 F1.8 のレンズがありましたが、C-5060WideZoom で焦点域をワイド側にふったためレンズが暗くなったのです。通常「広角レンズ」と「明るいレンズ」はトレードオフの関係にあります。ワイドレンズにする場合、明るさは F2.8 まであれば運用性は十分だったりします。
 まぁ現在ハイエンド機を出しているどのメーカーも、焦点域をワイド側にふって明るさを犠牲にしているのは確かです。コンパクトデジカメでも綺麗なボケを楽しみたい人はいるでしょうし、Canon の選択は間違ってはいないと思います。が、さすがに仕様的に古さを感じさせるので、リファインは欲しかったですね。
 操作性に関しては個人的には G シリーズで最も使いやすいタイプだと思いました。ただ背面に向かって左肩にあるボタン類はもうちょっと押しやすい場所にほしかったような。どうでもいいですが、このクラスのデジカメで「ボタン類が分散して配置されているのでどこにどの機能があるのか慣れるまでは戸惑うことも多かった」という書き方をするのは配慮が足りてませんよね……。*1
 画質はまぁ DIGIC なので特にコメントする必要は無いでしょう。低感度なら十分高画質。またボケ味が非常にキレイで良い感じです。これは明るいレンズを使っているからでしょうね。

 

*1:このクラスで「慣れるまで時間がかかる」事は当たり前なので。