Polaroid x530 国内発表。

 NHKNHJ もたまにはいいことするじゃねぇかよ!
 ということで初の Foveon X3 搭載型コンパクトデジカメ Polaroid x530 が日本国内でも発売となります。まだ公式には仕様は来ていませんが、軽くまとめるとこんなかんじ。

  • 1/1.8 型 150 万画素 × 3 層 Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー
  • 35mm 換算時焦点距離 36-107mm / F2.6-3.4 の 3 倍ズームレンズ。テレ側結構明るい。
  • ISO 感度 64 〜 400。
  • 1.8 型 TFT 液晶。
  • 撮影間隔 JPEG 5.5〜6.8 秒 / RAW 11 秒。かなり遅い。高速SDを使用した時の速度はどないなもんか。
  • 記録媒体は SD および 16MB の内蔵メモリ。
  • PC との接続は USB2.0
  • 日本での実売は 45,000 円前後。

 こないだのフォトキナで発表されたときの値段 68,000 円相当だったことを考えると破格の価格設定ですな。
 Foveon というとその圧倒的な解像力ですが、やっぱりこの威力は出力画素数 150 万画素時のものでなければ発揮されないようで。あがっているサンプルを見ると、このカメラの最大出力解像度である 2432×1842 の画像(野菜となんかもう一つよくわからない銀色の物体)は、画素補完処理の跡が目立っています。ノイズも拡大された感じで今ひとつ Foveon X3 の特性が生かされていないような。
 もちろん 150 万画素相当の出力である船の写真はしっかりと描写されています。めっちゃんこシャープ。ただ普通の 1/1.8 型 500 万画素機の 500 万画素出力を 150 万画素に補完縮小した時の画質と比べるとどうかと言われると、Foveon X3 の存在価値がゆらいじゃうかもしれないなーとは思います。SD9/10 の 300 万画素出力くらいあれば、話は別なんですがねぇ……。ただ色に関してはこってりしていて Foveon らしいなとは思います。
 しかし、これだけ画期的な Foveon X3 センサーが初めてコンシューマ機に搭載されたという大事件にもかかわらず、カメラ界隈外の一般世間のスルーぶりは逆に面白いくらいと感じた秋の夜長でございました(夜勤中)。