まとめ
画質評価はもういいやって感じなので割愛。
E-1の時はとにかく初めてのデジタル一眼レフってこともあって興奮で冷静に見れなかった部分もあり、使っていくうちにポツポツと不満点が出てきましたが、E-300の場合は購入当初のテンションはE-1ほどではなく*1、冷静に見れたのではないかと思います。
思うにE-1の魅力は8割がたボディの質感などの「真面目に作りました感」にあり、それがカメラにおける性能の弱さを吹き飛ばしていたのですが、E-300はボディにE-1ほどの魅力は無いにしろ、詰め込まれた様々な機能が総合的に魅力になるという感じがします。ていうかAEL測光モード機能はぜひこれからのEシリーズに搭載して頂きたい。これめちゃくちゃ便利だから。地味だけど。
とりあえず、こういうマニアックながら初心者にもお使い頂ける(逆だ逆!)デジタル一眼レフが9万円台で買えるんですから、これはもう「買い」でしょう。もちろん *ist DS にも大きな魅力を感じているので「E-300のほうがいい」とは言いませんが、オリンパス開発の方々が「このコストでどれだけ詰め込めるか」の限界に挑戦した成果、検討の価値はおおいにあります。
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-300 レンズセット(非AA)
【蛇足・雑感】(適宜更新)
- 価格.comで言われている初期状態での画像No.ですが、俺のE-300では36から始まってました。テスト用個体にあたったみたいです。
- 14-45mm用レンズフードはちょっと堅めに作ってあるようで、着脱には気をつかいますね。ちなみにレンズカバーは40-150mmと共通。
- AWBはやや色温度低めにもっていく傾向がある。またオリンパスの伝統上、オートはあまり安定しない。できるだけプリセットを使用したほうがよい。
- マニュアル露出時はダイヤルが一つしか無いため、露出補正ボタンでシャッタースピードと絞り値を切り替える仕様。
- AC電源カバーとインターフェースカバーはゴム製。
- ボディのグリップはすごく良いんだけど、奥行きが薄くなったおかげで親指のえぐれが浅くなった。長時間ホールドしていると親指が疲れるかも。
- シャッター音は静か。かつ今回はしっとりしている。E-1より気に入ってるくらいイイ。
- 添付ストラップはかなりショボい。E-1添付のやつ通販してくれたら取り替えたいくらいショボい。
- アイピースシャッターは内蔵ではなく外付け。EOS KISS DIGITALのようなストラップ装着型ではなく、しかもアイカップを取り外して取り付けるする必要があり、取り扱いはかなりめんどくさい。
- 液晶はμ-miniのものと同サイズで、鮮やかで視野角が非常に広い。ただし発色はかなり赤っぽい。露出はともかく、ホワイトバランスの確認用に背面液晶を使っていると痛い目を見る。なお、露出も撮影後のヒストグラムを見た方が無難。
- 添付ソフトOLYMPUS MasterはCAMEDIA Master同様やや挙動が重い。OLYMPUS Viewerで十分だからこっちを添付してほしかった。
- デジタルESP測光の暴れ方はE-1ゆずり。特に曇天時は素直に中央重点測光に頼った方が無難。
- 暗所・ド逆光でのAF性能についてはE-1とそれほど変わらない。つまり弱い。ただし内蔵フラッシュによる補助光が使える環境なら実質的なヒット率は上がる。
- 40-150mmとの相性問題でAWB時に画像が青くなる現象発生。テレ端で起きやすい模様。
- ファインダは狭いが(それでもE-500/E-330より広い)、マグニファイヤーアイカップ ME-1と組み合わせるとかなり改善される。デフォルトのE-1よりも倍率は高いくらい。
【2006/10/17追記】
やぎさんにトラバってもらったので少々メンテナンス。
*1:借金しなかったというのが一番大きいのかもorz