D2X 詳細仕様発表。(デジカメWatch)
- 防塵・防滴処理済みマグネシウムダイキャストボディ。
- 1.8型(23.7 × 15.7mm) 1,284万画素CMOSセンサ。有効1,240万画素。4ch同時読み出し方式。SONYとの共同開発。
- 16ビット処理によるA/D変換。
- 通常の動作モードに加え、中央680万画素を使用することで連写速度がアップする「クロップ高速モード」を搭載。
- マウントはNikon Fマウント・DXフォーマット準拠。35mm 換算時焦点距離は1.5倍、クロップ高速モード時2倍。
- ISO感度は100〜800。拡張設定で1600・3200が使用可能。
- アイレベル式ペンタプリズムファインダ。視野率100%、倍率86%。アイポイント 19.9mm。視度調節幅 -3.0 〜 +1.0dpt。内蔵アイピースシャッターを搭載。
- フォーカシングスクリーンは交換式。デフォルトはクロップ高速時V型クリアマットスクリーンIII。B型クリアマットスクリーンIII付属。
- TTL位相差検出方式オートフォーカス。フォーカスモジュールは引き続きマルチCAM2000を搭載。測距点は11点、クロップ高速モードでは9点。
- 測光方式はTTL開放測光。測光センサーは1005分割RGBセンサー。測光モードはマルチパターン測光II(3D-RGBマルチパターン測光/中央重点/スポット(2%)。
- 多重露出機能、およびカメラ内合成機能あり。
- シャッターは電子制御上下走行式フォーカルプレーン。
- シャッタースピード30〜1/8000s。バルブあり。
- ホワイトバランスはオートに加えて 6 種のプリセット、5つのユーザーセット、色温度指定。オート時は測光センサー・受像素子・環境光センサーによる測定。また2〜9コマ・1〜3段ステップでのホワイトバランスブラケティングが可能。
- 連写性能は通常5fps、クロップ高速モード時8fps。
- スピードライト同調 X=1/250s。
- 外部スピードライト用ホットシュー装備。調光はi-TTL-BL調光/スタンダードi-TTL調光/D-3D-マルチBL調光/D-マルチBL調光/スタンダードD-TTL調光/絞り連動自動調光/外部調光/距離優先マニュアル調光。使用するスピードライトとレンズの種類によって使用できる調光方式が変わる。
- 2.5 型23.2万画素低温ポリシリコンTFT液晶。モニタカバー付属。
- 電源は専用リチウムイオン充電池EN-EL4、およびACアダプタ。
- PCとの接続はUSB2.0、およびオプションのワイヤレストランスミッタWT-1によるPTP/IP。
- 記録媒体はマイクロドライブ対応のCF Type I/II。
- 寸法157.5×149.5×85.5mm。重量はカード・電池などを除き1,070g。
- 2005年1月発売予定。
ニコンの画質特化型プロ向けデジタル一眼レフの詳細仕様がとうとう発表。Canon 1Ds MarkIIの発売やマミヤZDの登場でやや影が薄い印象を受けていましたが、ここで一気に存在感アピールという感じです。
ニコンのデジタル一眼レフの第3世代版はこれまでD2Hが担っていましたが、これは画素数が400万画素と低く、ノイズが多いというありがたくない評価を受けており、その後で出た800万画素でローノイズなCanonの1D MarkIIに大きく水をあけられてしまった感がありました。その為D2XはD1Xの後継者として1Ds MarkIIに対抗し、かつD2Hでの失地を回復するべく1D MarkIIへも挑むという、市場における2つのミッションが課せられていました。
ただD2XはNikon DXフォーマットに準拠している以上、APS-Cサイズで1000万画素超を実現しつつ高速転送をこなすという、非常に難易度の高い受像素子を開発する必要がありました。通常、受像素子の面積はそのまま感度とダイナミックレンジに影響します。今回開発されたCMOSセンサの画素ピッチは5.49μm。これは奇しくも、昨日俺が手に入れたE-300のCCDにおける画素ピッチ5.4μmとほぼ同じです。E-300はフルフレームトランスファーCCDのため、原理的に通常のインターラインCCDにくらべフォトダイオードに取れる面積が広く、感度・ダイナミックレンジにおいて有利とされています。CMOSはそのインターラインCCDよりもさらにフォトダイオード面積が狭い為、「画素数だけは高くて感度・ダイナミックレンジ・ノイズレベルで劣るのではないか」という昨今のコンパクトデジカメにおける極小画素問題と同様の懸念をされておるました。
今回のリリースでは、とりあえずノイズレベルにおいてISO400までならCanon 1D MarkIIを上回り、ISO800でも同等と発表されています。信憑性はともかく、期待したいところです。