FinePix F10 発表。(デジカメWatch)

 第5世代目のスーパーCCDハニカムHRを搭載した高感度スキーには垂涎もののデジカメがフジから登場。なんとISO 1600まで設定可能です。
 今までISO 1600まで設定可能なコンパクトデジカメというとCaplio GXくらいしかありませんでしたが、リコーの場合はノイズ量を無視して引き上げてしまうのでノイズまみれになってしまっていました。今回フジではCCDにおける光学層を薄型化してフォトダイオードを相対的に「底上げ」することで受光効率を改善し、少ないノイズ量で高感度を達成しているようです。理屈はよくわかんないですが。ちなみに今回からハニカム水増しはなくなっています。ただしハニカムの補完処理じたいが実画素数の2倍の記録画素数になるようなアルゴリズムの為、厳密には「水増し」ではないらしいのですが。
 あとFinePix S3Proの画像処理エンジンをコンパクトデジカメ向けにカスタマイズした「リアルフォトエンジン」を搭載し、全体的な高速化がはかられています。またそのISO感度を生かしたノーフラッシュ撮影モードである「ナチュラフォトモード」、手ぶれ・被写体ぶれを軽減する「ブレ軽減プログラム」を搭載しています。
 基本スペックは1/1.7型630万画素スーパーCCDハニカム V HR(ISO感度80〜1600)、36-108mm相当/F2.8-5で最短ワーキングディスタンス7.5cm(ワイド端)/30cm(テレ端)マクロなレンズ・VGA@30fpsな動画・2.5型11.5万画素TFT液晶・xD-Picture Cardという感じ。なお光学ファインダは搭載しませんが、ISO400あたりが常用になる同機では問題は少ないでしょう。ただしレンズのテレ端がやや暗いので、高いISO感度と相殺とまではいかないまでもやや残念。
 久しぶりにフジのデジカメで物欲が盛り上がってきました。早くサンプルがみたいものですなー。