μ DIGITAL 800 国内発表(デジカメWatch)

 300万画素以下の記録画素数*1ならISO1600まで感度設定可能なμ DIGITALの800万画素機が国内発表。お値段は5万円前後とのことで、FinePix F10と同じ価格帯になります。
 ISO800以上のモードでは画素混合技術により実現したとのこと。つまり本来のTruePic*2の応用ですな。こういうことなら800万画素CCDを使う意義が無いことも無い(けどこういう極端な高画素化は基本的には反対)。まぁF10みたいに素の画素数でこれを実現して欲しかったところですが……。
 あと地味ですが、μ-10が登場したときからあったxD-Picture Cardスロットの小さな留め具が省略されていたり、これまでQVGAどまりだった動画がVGA@15fpsになっていたりなどいくつかの変更点がある模様。あと絞り値の選択がきっちり1/3EVステップになっているのもいい感じです。F8まで絞れるので風景・夜景撮影には効果的ではないかと。
 懸念事項は「高屈折率レンズ」。IXY DIGITAL 55/50/40の画質が残念なことになっていたのにはCanonが開発した高屈折率レンズに起因するのではないかという疑惑があるわけですが、OLYMPUSが開発した高屈折率レンズで同様の現象が発生しないか不安。逆に国外発表時に懸念事項としてあげていたスーパーマクロ時の焦点距離ですが、ここを見る限りではワイド端ということではなさそうでひとまず安心。
 まぁなににせよISO1600時の画質をみてみたいです。場合によっては購入対象。

 

*1:国外発表時はSQモード時とのことだったが、国内発表では明確に300万画素とされている。

*2:少ない出力画素数で記録する際の画素補完アルゴリズム。全有効画素を使用する画素補完処理で生成したビットマップを縮小するのではなく、出力画素数に応じて隣り合った画素のRGBデータを「重ね合わせる」ようにしてビットマップを生成するアルゴリズム。これにより、全有効画素数より少ない画素数で出力する際の画質が向上する。なお「TruePic TURBO」はTruePicに加え色信号と輝度信号を並列処理することで色再現性を高める技術「プロパーガンマテクノロジーII」や、エッジ強調とノイズフィルタリングを同時に行うことでエッジ部のノイズ(縁取りが太くなる現象など)を低減する「アドバンスドノイズフィルターII」など5つの技術の総称。画像処理エンジンのことを指すと言ってもよい。