EXILIM CARD EX-S500 発表。(デジカメWatch)
ズームレンズ化したEXILIM EX-S100の後継機種。S100は屈折率に優れる透過性セラミック「ルミセラ」を使用した小型レンズで最薄部14.2mmを実現していましたが、今回はCCDの接着方法を改善することで最薄部13.7mmを実現しています。
EX-S100と言えば暗くて寄れなくて画質の悪いレンズの採用が物議を醸しましたが、今回はF2.7-5.2と常識的な明るさで、サンプルを見る限りでは周辺への流れも発生しておらず、かなりまともなレンズに仕上がっています。ただマクロのワーキングディスタンスはワイド端で17cmと相変わらずへっぽこなのは今ひとつかも。
今回の目玉としては高感度時のノイズを低減する「アンチシェイクDSP」の投入でしょう。ふれこみではISO400以上のゲインアップノイズがかなり低減されているようです。ちなみにISO800以上はシーンモード対応。先述のレンズとあいまってEX-S100より暗所への対応はしやすくなっているようです。
FinePix F10、μ800 DIGITALに続き高感度耐性をウリにするデジカメが登場していますが、ノイズリダクションによるディティールの損失が激しかったり*1、記録画素数に制限があったりと今ひとつ根本的な解決には至っていないのが現状。EX-S500も1/2.5型500万画素と一般的なCCDを採用しているので、あまり期待はできないかもしれません。それでもISO800以上で撮影できるのとできないのとでは大きく違いますし、2台目以降のデジカメの選択肢としてはいいんじゃないでしょうか。