はくしゅれす。

ヽ(`Д´)ノ ウンコー!

どうした、何を怒っている。カレーを喰って落ち着くがよい。

こんなの出てたんですね、つかまだやる気だたのかオリ…orz>ttp://www.olympus-imaging.jp/lineup/nplsol/mrf20/

これですね。シリコンオーディオの普及率が高い韓国がメインターゲットみたいです。日本ではまず普及しない前時代的なものですな。
日本は韓国や台湾でMP-MANなどが普及しきった後でもMDが幅をきかせていたシリコンオーディオ後進国ですが、その未開拓の市場をiPodがほとんどかっさらっていっちゃった。日本ではMP3という概念やその取り扱いに関して認知度が低く、またプレイヤーメーカーがそれを手軽に取り扱う手段をユーザーに提供しなかったから。逆に東芝ソニーなどが著作権管理機構でガチガチに固めてしまい、普及の中核を担うコアユーザーに受け入れられなかったんですな。
iPodiTunesというソフトをPCに入れればオーディオファイルの生成・管理・転送を手軽に取り扱える。またMP3やAACと言ったファイル形式の概念を表層から隠蔽しており、ユーザーは圧縮音声ファイルの概念を知る必要は無くなったわけです。MDコンポでCDからダビングするのと変わらない(むしろそれ以上に手軽で迅速な)手続きでiPodに音楽を入れて持ち歩くことができる。俺がこの日記で何度も言っているように、iPodは単体で成功したのではなく、iTunesという明快で便利なベースをしかもフリーで公開し、下地をきっちりと整えたからなんですね*1ソニーもようやくこれに気づいて、CONNECT PlayerなんていうiTunesのパクリソフトを作りましたが時すでに遅しで。Cyber-shot T1のように他社の技術をパクればOKという低次元の話ではないわけですよ。
ちなみにOLYMPUSm:tripというソフトを最初のm:robeを出したときにフリーで公開してました。これはWMAベースのiTunesに写真管理機能を付与したもので、>m:robe MR-500でリミックスができるようになってました。エンコードWMPAPI流用、初期バージョンでは挙動が激重というやってらんねぇシロモノでしたが、iTunesとはまた別の方向性でインフラを整えられる体制は立ち上がってました。ところが、このm:tripはいつのまにか無償公開終了。もしかしたらAppleの圧力があったのかもしれませんが、どちらにせよOLYMPUSは自分で自分のインフラを殺しました。m:robeの失敗はちまたで言われているようなプレイヤーのバグや値段などではなく、m:trip無償公開をやめたことが原因だと思っています。あのままちゃんと無償公開し続け、Mac版も作り、地道に進化を続けていれば、もしかしたら「iPod vs ウォークマン」ではなく「iPod vs m:robe」だったかもしれないのに。少なくともソニーが腐ったSonicStage固執している間に、はるかにマシなインフラを提供できたはずなのに。あーあ、もったいない。
しかも今回のシリコンオーディオシリーズはm:tripとの連係機能はなく、単なるファイルのDnDだけとの事。進化するどころか退化してどうすんのかと。これを見てもOLYMPUSがデジカメだけでなく映像部門全体で迷走しているのがわかります。いまさらxD-Picture Cardがどうこういう視野の狭い話じゃないです。 OLYMPUSがデジカメにしろm:robeにしろやらなければならないのは、まずは落ち着いてラインアップを整理し、手持ちの製品をちゃんと熟成させることです。今のラインアップではxDからSDになっても売れない。

*1:もっともiTunes公開当時iPodとの連携を前提に作られていたのかは不明。当時MacにはWindowsではWinampに代表されるフリーのMP3再生ソフトが無かった(Macampくらい?)。なお、iTunesAppleが買収したSoundJamをベースに開発したもの。