Nikon D200 Special Liveに行ってきました!


 つーわけで、発売前のD200をハァハァしに南港はWTCコスモタワーまで行ってきました。フロアの構成は、D200の実機を使ってコンパニオンのおねーちゃんを撮影できる撮影ブース、撮った写真をEPSONPM-A950でダイレクトプリントしてくれるプリントブース、Nikonの中の人とおしゃべりしながらD200や新しい小型ワイヤレススピードライトのSB-R200を触りまくれる対談ブース、そして阿部さんや織作さんなどのプロカメラマンによる講演が見られるミニライブブース、と言った感じ。あとD200の作例や公式サンプルをPX-9500で大きく出力したパネルが多数展示されてます。
 ちなみに俺が行った16:00ごろには、すでにCFケースは配布終了になってましたが、入り口で渡される16MBのCFカードはそのままお持ち帰りOK。つまり撮影ブースで撮影した画像もお持ち帰り可ってことで、それはつまり帰ってから等倍チェックされてもOKってことで、Nikonの中の人たちのD200に対する自信の表れのようなものを感じたりしますた。
D200

 まず持った時の「詰まってる感」がギッシリしててめちゃくちゃ好印象。とにかくグリップをがっちり握っても全くギシギシしない。マグネシウム合金ボディだから当たり前なんだけど、縦位置レリーズボタン無しのボディではE-1以来ですよこんな感触。防塵防滴だし。このガワだけでもD200って価値あるよなー。

 各種ボタンはかっちり作ってある*1し、ダイヤルは適度な重みがあって「あー俺、今メカ触ってるよー」と思わせてくれます。
 ファインダは視野率こそ100%ではないにしろ、D70などよりはるかにGJ。思ったよりは暗い印象でしたが、その代わりピントの山ははっきり見えました。ただ液晶投影じゃなくて、はっきりとしたスーパーインポーズのほうが好きですな俺は。まぁ好みの問題ですが。
 シャッター音はNikonらしいシャッキリな音。あと今回はフルメカシャッターで、CCDシャッターは使用していないらしいです。なので同調は1/250秒にとどまりますが、シャッタースピードに見合ったシャッター音が鳴るんだそうです。
 連写モードは高速モード時(CH)5コマ/秒。CCDなのに4ch読み出しを実現しています。このあたりをもうちょっと突っ込んで聞いてみたかったんですが、Nikonの中の人は口を割ってくれず。インターラインCCDであれば単純に伝送路は少なくとも3倍*2になるんじゃないかと思うのですが……。ちなみに通常モード時(CL)は秒間1コマ・2コマ・3コマ・4コマからメニューで設定できます。
 驚いたのは電源周り。Nikonの電池管理性能は以前より定評がありますが、D200ではD2系と同じく1%刻みで残量確認ができるようになりました。また電池を入れてからの撮影枚数と、電池の劣化度までメニューから確認できます。
 ISO感度は1600までで、3200は「H」という名前で拡張実装されてます。中の人いわく「数字で明記してるところまでは自信があるってことです」だそうで、また「正確に3200ではなくあくまで3200『相当』です。1600からちゃんと1段ってわけじゃないです」とのこと。月刊カメラマンでも言ってたけど、やっぱりNikonの中の人ってノイズにナーバスなんですな。
 まぁ以上な感じで、個人的な第1印象はものすごく良かったです。強いて難癖をつけるとしたら、背面マルチセレクターがふにゃふにゃしてるところくらいです。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D200 レンズキット D200LK Nikon デジタル一眼レフカメラ D200 レンズキット D200LK (非AA)
Nikon デジタル一眼レフカメラ D200 ボディ本体 Nikon デジタル一眼レフカメラ D200 ボディ本体 (非AA)
■SB-R200(R1C1セット)
 実はD200よりもこっちのほうが気になってたんですが、実際にすさまじい製品ですこれ。単純にマクロフラッシュを無線化しただけじゃなく、さまざまな用途に使用できます。
 まず無線化してるので、アダプターリングに最大8つまで取り付けできます。無線化してるのでフラッシュの配置に制限がありません。台座*3に乗せて離れた位置へ設置した場合でも、コードが届かないということもない(赤外線が届かなきゃなんないですが)。これだけでも多灯ライティングがすげえラクになりそうですが、さらにフラッシュのグループ分けをやって発光量の配分を決めたりもできます。
 またセットのR1C1ではオマケがものすごいです。どれくらいすごいかというと「ごうか7だいふろくつき」というくらい。
 まずSB-R200用カラーフィルタ。これはフラッシュの前面に取り付けることで、フラッシュが緑などの色つきで発光するもの。たとえば、蛍光灯下でWBをフラッシュに合わせて撮影すると、被写体は適正WBになりますが、バックが緑被りしちゃいます。そこでカラーフィルタでフラッシュ自体を緑にし、カメラのWBを蛍光灯に合わせれば、緑被りを防げるわけですな。他にもタングステン灯下でフラッシュによる色の違和感を軽減するためのオレンジフィルタなどが用意されてます。
 あとかぶせ型ディフューザーがついてるのは当然として、面白いのはディフューズパネル(拡散板)とフレキシブルアームの組みあわせ。アームの両端はどちらも洗濯ばさみみたいな挟み込みができるようになってますが、実はこの洗濯ばさみの片方は、閉じればアダプターリングに設置することが可能。これを利用すれば非常に手軽に、ディフューザーを使用したフラッシュワークを楽しめるわけですな。
 つかこのフラッシュシステム欲しいなー。工夫次第で相当遊べるシロモノですよこれ。
Nikon フラッシュ クローズアップスピードライトコマンダーキット R1C1 SBR1C1 Nikon フラッシュ クローズアップスピードライトコマンダーキット R1C1 SBR1C1 (非AA)
■AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5〜5.6G(IF)

 このレンズもすごい。ちょうど阿部さんが講演で力説してたんですが、これで撮った夜景の作例、周辺の点光源がちゃんと「丸」なんですよ。これだけの高倍率で丸をちゃんと丸として写せるのって、地味だけど本当にドスゲぇ事なんです。
 レンズの実物を見た感じでは、SIGMAなどで同じ焦点距離をもつ高倍率ズームレンズよりテレ端のF値が若干明るい事を考えると、十分にコンパクトです。D200につけてもバランスがいい。
 VRシャッタースピード4段分というのはやはりホンマモンで、70mm相当での手持ちマクロ撮影をやってみたところ、シャッタースピードは1/4秒だったんですが、背面液晶でめいっぱい拡大してもブレてませんでした。4段分ということは換算すると1/60秒。70mm相当ならちょっと気を許すとブレちゃう微妙なところですが、ちゃんと補正してくれました。D200の1000万画素となると、ちょっとした気のゆるみがブレとして如実に表れますから、このVRレンズはすばらしいナと。そりゃ10万するよナと。もちろんKONICAMINOLTAのAnti-Shakeも、汎用性という点で超すばらしいのですが。
ASIN:B000C29J7G asin:B000C29J7G:title (非AA)
■まとめ

 D200はとにかくすばらしいデキのカメラでした。もし俺が昨年の春、E-1ではなくD70を選んでいたら確実にローンの計算をしてましたね。
 SB-R200はものすごく応用範囲の大きいフラッシュ。アイデア次第でいろんなライティングができそう。内蔵フラッシュ同調型ではなく赤外線型なので、うまく届かせれば被写体の後ろからでも発光が可能。
 VR18-200mmは高価だけど、今までの「これだけの高倍率だから」云々の枕詞が無くなるんじゃなかろうかという実力の一端が見られたレンズ。少なくともVRIIの4段分はウソじゃないです。
 
 そんなわけで以上レポートですた。ちなみに冒頭でも言った通り16MBのCFは持ち帰りOKですが、例によってコンパニオンのおねーちゃんの肖像権があるので掲載はできません。残念。

 

*1:ただし液晶左側のボタンはふにゃふにゃしてた。撮影時に使うボタンとは別のクオリティにしているのかも。

*2:R・B・GG。

*3:台座も工夫がされてて、三脚穴はあるし、アダプターリングをレンズから離して使う場合の取っ手にもなる。