新スーパーCCDハニカムの大本命「SR」が登場しない理由(ZDNet)

 ここ最近 FUJIFILM 関連のニュースが相次いでますが、1 月に発表した今年の大本命機種である FinePix F700 は延期につぐ延期で発売に至っていません。このコラムによると、その原因はスーパー CCD ハニカム SR のコスト的問題の模様。
 スーパー CCD ハニカム SR は、広いダイナミックレンジを確保する為、銀塩フィルムと同じ様に高感度画素と低感度画素を用意し、それらから得た信号を演算する事で広いダイナミックレンジを得る事が出来るというもの。
 ここ最近のデジカメは極小画素化の影響でダイナミックレンジが狭くなり、特に画面内でのコントラストが激しい場面でなくても空などの白飛び発生が顕著になっていました。それに対し SONY の機種では、CCD から得るアナログ信号をデジタルデータに変換する A/D 変換の際、通常の 10 ビットではなく 14 ビットにすることで広いダイナミックレンジを得る事が出来る様になっているとしています(ただし、文月たんによれば 1/1.8 型 500 万画素 CCD を搭載した DSC-V1 では CCD からのアナログ信号そのものが悪い為、従来機に比べ白飛びに対する粘りがなくなっているらしいです)。
 FUJIFILM では CCD を2重構造にする事でこの問題を回避したかったわけですが、その特殊な構造ゆえにコストがかかり、現実的な値段で提供できなかったということです。すでに量産体制はできているらしいので、そろそろ今年本命機である F700 が見られるかもしれません。
 ただまぁ、そのスーパー CCD ハニカム SR の効果も、実際の写真を見てみない事にはなんともいえません。とりあえずサンプル待ちの状態ですね。