イオン、320 万画素で 14,800 円のデジカメ D'zign DZ-338 を発表。

 ローエンドデジカメはいまや存亡の危機にあります。携帯電話が 200 万画素クラスの CCD を載せ始めているからです。D505iS のようなアレでナニな CCD はともかく、一昔前起こった高画素化競争を思い起こさせます。
 そしてそれに底上げされ、2003 年度のローエンドデジカメはみんな 300 万画素以上で登場。「300 万画素以上でなければデジカメではない」というのが笑い話ではなく現実的な問題になってきています*1。……まぁ、デジカメの性能を画素数でしかはかれない人だらけの世の中になっちゃってるので、しょうがないことなのですが。その意識を一般に植え付けたのは他でもないデジカメメーカだったわけですから。
 さて、イオンから 15,000 円を切る低価格で 320 万画素の映像素子を備えたデジカメが登場しました。
 センサは 1/2 型 CMOS。レンズは F3.5 の単焦点で、35mm 換算時 44mm とやや使いにくそうな画角。またパンフォーカスで、通常時は 1.3m 以上、マクロ時は 60cm 以上被写体から離れる必要があります。モニタは 1.5 型の TFT 液晶。撮影機能として 0.5EV ステップで ±2.0 EV の露出補正、3 つのプリセットがあるホワイトバランスセット、320×240@15fps の音声無し動画が用意されます。メモリは SD メモリーカードで、8MB の内部メモリも備えています。なかなか実用的。電源は単3電池で、アルカリが使えます。
 画質は CMOS であることとレンズ性能が良くないこともあってイマイチです。周辺光量の低下が酷くまるでケラレが出ているかのような具合。またフラッシュに赤目軽減モードが無いので暗所で人物を撮るときは要注意。まぁ価格相応と言えるでしょう。

 

*1:200 万画素のデジカメでも十分にいいカメラはあるんですがねぇ……。DiMAGE X20 とか、EXILIM S20 とか。