R-D1 発表。(PC Watch)
PMA2004 で参考出展されていた正真正銘のレンジファインダーデジカメが正式発表。
- APS-C サイズ 1.8 型有効 610 万画素 CCD。
- 保存形式は RAW と JPEG。RAW は 12bit データ。
- 35mm 換算時焦点距離はレンズ焦点距離の約 1.5 倍。
- マウントは VM マウント。ライカ M マウント(バヨネットマウント)と互換。また制限つきながら、アダプターを介しての L マウント(スクリューマウント)にも対応。ただしマウント部より後部に 20.5mm 以上あるレンズはシャッターに鑑賞するため装着できない。
- ISO 感度は 200 〜 1600。
- シャッターはフォーカルプレーン。電子制御式。走行方向は縦。シャッターチャージはボディ上部にある巻き上げレバーにて行うため、銀塩カメラのように撮ったあとの儀式的な巻き上げ作業が必要となり、撮影リズムが生まれる。
- シャッタースピードは 1 〜 1/2000s。バルブも備える。
- ホットシューを装備。X=1/125s 以下で同調可能。
- マニュアル露出のほか絞り優先 AE を備える。
- 測光は実絞りで行う TTL 中央重点測光。もちろん一眼レフではないので絞り込み測光であることのユーザ側弊害は無い。
- ファインダ倍率は等倍。視野率は 85%。また代表的な焦点距離(28/35/50mm)に合わせた視野枠を備える。パララックス自動補正機能も搭載。
- 背面液晶は 2.0 型 23.5 万画素の低温ポリシリコン TFT 液晶。可動型だが、手前には 90 度しか開かないため Canon や Nikon が採用するバリアングルタイプではない。あくまで背面液晶を隠すための機能。
- メディアは SD。
- 電源は専用リチウムイオン電池。FUJIFILM の縦型タイプにちょっと似てるかも。
- 価格は約 30 万。
そんなわけでとうとう登場した「記録部以外ほとんどアナログ」のデジカメです。大方の予想通り APS-C サイズの 600 万画素 CCD をひっさげての登場。お値段も高級。
とにかく徹底的なまでにフィルムのレンジファインダー機の操作感を残しつつデジタル化しているところがすごい。ファインダーはホンマモンのレンジファインダーで撮影後のフィルム巻き上げ動作(実際にはシャッターチャージ)まで残し、液晶を隠すギミックまで搭載。こういった「粋」にカッコよさを感じますな。