Caplio GX 発表。
広角レンズ・位相差検出センサ・平均以上のスピードをひっさげて登場した Caplio G4Wide が当たってマニアックに絶好調の RICOH ですが、この度最上位機種が登場しました。
- 1/1.8 型有効 513 万画素 CCD。
- 35mm 換算時焦点距離 28-85mm / F2.5-4.3 の 3 倍ズームレンズ。G4Wide とほぼ同じ焦点距離と明るさを踏襲。ただし高屈折率低分散レンズを 4 枚使用。気合の入り方が違う模様。
- オプションのワイコン装着時は 22mm 相当。19mm 相当まで広げられる COOLPIX 5000 程ではないが、低価格ながら十分な画角を得る事が出来る。
- AF は従来通り CCD コントラスト検出+位相差検出センサのハイブリッド式。一気押しレリーズタイムラグは 0.12 秒。AF 補助光も搭載。おそらくフラッシュのプリ発光を利用したものと思われるが詳細は不明。
- マクロ時の最短撮影距離はワイドマクロでレンズ前 1cm。テレマクロで 8cm。RX から搭載された AF ターゲット選択も継承。
- ISO 感度は 64 〜 1600。なんだってー!!!
- シャッタースピードは 30 〜 1/2000s。
- 絞り優先 AE とマニュアル露出を装備。絞り値は不明。Canon 機のようなダイヤルがグリップ部にあり、これでグリップしたまま露出設定を変えられる。
- シーンモード、動画モードに加えて相変わらずボイスレコーダーが。これ仕事で便利なんスよ結構。
- スローシャッターノイズリダクション搭載。
- ホットシュー装備。内臓フラッシュはワイド端で 5m まで到達。
- 1.8 型 13 万画素液晶モニタ搭載。
- メモリは内蔵 16MB および SD/MMC。
- 電池は単 3 電池× 2 およびオプションでリチウムイオン充電池が用意される。リコーのいつものパターン。
- カラーバリエーションは今回はブラックのみ。
- 予想実売 52,290 円。
基本的には「G4Wide のレンズスペック + RX の操作性 + α」と言った感じで、これに加えて広角野郎念願の高画素化を果たしています*1。外見はみうゼノさんも仰ってますが(id:myuxeno:20040506)、チョバムアーマーつけたっていうか。前の型番 RX だし。
背面を見るとよくここまで変えなかったなーと言った感じの姿です。ホットシューが見えている以外はほとんど RX。[ADJ]ボタンもあるようなので以前のユーザでも違和感無く使用できそうです。ただここまで本格的な上位機種を作るのなら、もっとボタンを増やすかメニューを根本的に改善しないと、操作性が機能についていかないような気もします。PowerShot G5 → Pro1 みたいに。
新たについたトピックとしては ISO 1600 というデジタル一眼レフなみの高感度が設定できるようになりました。今までの Caplio でも 1/2.7 型 300 万画素クラスの CCD で ISO 800 を実現していましたが、今回はさらにその 2 倍です。もちろん 1/1.8 型 500 万画素 CCD なので、ノイズは考えたくないほどてんこもりになりそうですが*2、使えるのと使えないのとでは大きく違いますからね。特に RICOH の内臓フラッシュは貧弱なので。
画質に関してはサンプルの最低 ISO 感度が 125 である事を考えるとかなり頑張っていると思います。解像感は G4Wide / RX より向上しているかと。レンズがいいからかもしれません。もちろん Canon や最近の Nikon などに比べればまだまだですが。あと発色ももっと頑張って欲しいところ。