DiMAGE Z3 発表。(PC Watch)

 手ぶれ補正付き高倍率ズームデジカメの決定打。

  • 1/2.5 型 420 万画素 CCD。有効 400 万画素。
  • 35mm 換算時焦点距離 35-420mm / F2.8-4.5 の光学 12 倍ズームレンズ。GT APO レンズ使用。
  • 最小絞り値不明。おそらくこのクラスなら F8.0。
  • CCD シフト型手ぶれ補正システム『Anti-Shake』を搭載。シャッタースピード 2 〜 3 段分の補正効果があり、LUMIX FZ10 よりレンズが暗い事へはこれで埋められる。また流し撮り自動検出機能を搭載するなど、現在コンパクトデジカメに搭載されているどの手ぶれ補正よりも機能的。
  • マクロ時ワーキングディスタンスは 10cm / 120cm (ワイド端 / テレ端)。
  • スーパーマクロ時ワーキングディスタンスは 1cm。焦点距離 63mm 相当。*1最大撮影倍率は 1.2 倍相当*2。ヘタな一眼レフ用廉価マクロレンズより拡大率が高い。
  • AF 方式は TTL CCD コントラスト検出。位相差検出パッシブセンサは非搭載となったが、動体予測機能を併せ持つジェットAFを搭載し、公称値最速 0.15 秒(ワイド端)〜 0.20 秒(テレ端)の AF 速度を誇る。なお測距点は横並び 5 点。この AF 仕様と Anti-Shake の搭載により、この機種は DiMAGE Z2 の後継というより高倍率化した廉価版 DiMAGE A1 と言った方が正確かもしれない。
  • 測光タイプは 256 分割多分割測光。中央重点測光スポット測光も備える。
  • シャッタースピードは 15 〜 1/1000 秒。30 秒までのタイム露光モードも備える。
  • スローシャッターノイズリダクション装備。
  • ISO 感度は 50 〜 400。
  • ホワイトバランスはオートとプリセット 5 種類、カスタム設定。
  • 1.5 型 7.8 万画素デジタルインターフェース TFT カラー液晶搭載。また今回は Z1/Z2 と違い 0.3型 11.8万画素の EVF が搭載され、スイッチファインダーは廃止された。なおフレームレートは 50fps。
  • 最大 640×480 @ 30fps の音声付き動画撮影機能。コーデックは QuickTime。撮影中光学ズーム使用可能で、ズームモーターの静音化により低ノイズを実現。
  • 内蔵フラッシュ到達距離はワイド端で 4.0m(ISO 感度設定オート時)だが、ホットシューを装備し、P-TTL 調光に対応。
  • PC との接続は USB1.1PictBridge 対応。
  • 記録媒体は SD / MMC。
  • 電池は単3電池。アルカリ・ニッケル水素対応。リチウム一次電池には非対応なのが惜しい。
  • 寸法は 108.5mm × 80mm × 83.5mm。重量 335g(電池・メディア別)。
  • ワイドコンバージョンレンズ対応。
  • カラーバリエーションはブラックとユーロシルバー。このくらいのクラスになるとそろそろ黒がデフォになる。*3
  • 発売予価 63,000 円。


 というワケでっ!! 正直言ってもうアレです。わりと Panasonic のアレとか Canon のソレとかをもちろん OLYMPUS のナニなんかを 1 馬身分くらいブッちぎったような仕様のデジカメが現れちゃいました。Panasonic の手ぶれ補正、Canon のズーム静音性、OLYMPUS のマクロ、それに加えて従来の Z シリーズによるミノルタ驚異のメカニズムにより史上最強の高倍率ズームに仕上がっております。……正直防水ハウジングがあったら OLYMPUS 完敗だよもう。LUMIX には F 値固定、S1 IS にはバリアングルモニタがあるけどオリにはもう小ささしかないよ……(つД`)
 仕様の部分にも書きましたが、Anti-Shake と動体予測 AF の組み合わせということは、この Z3 が Z1/Z2 の単純な後継機ではなく、DiMAGE A1 の血統を受け継いでいると言えます。すばらしい。まるでミノルタの精神が形となったようだ。
 問題があるとすればメモリが SD なので CF ほど安価で大容量のものが確保しにくいことやテレ端の F 値がやや暗いこと、電池に CR-V3 が使用できないので実質的に電池無交換運用が難しい事くらい。まぁこれくらいのウィークポイントは目をつぶれるでしょう。
 というわけで Z3 量産の暁にはそこらの高倍率ズームデジカメなど!という感じの DiMAGE Z3 の登場は 8/6 です。
【追記】海外では 320 万画素で AntiShake 非搭載の 8 倍ズームレンズ機 DiMAGE Z10 が発表されてます。

 

*1:この仕様と Z1〜Z2 までのレンズとを考えると、次の OLYMPUS CAMEDIA C-7xxUltraZoom がこのレンズと共通である可能性を捨てきれないのは儲の戯言でが……。

*2:等倍(1倍)の場合、被写体と同じ大きさの像が 35mm フィルム上に撮影される事を言う。ここで言う「相当」は 35mm フィルムに換算した時の値。

*3:窓ガラスなどへの写り込みや反射が考慮される為。