デジタルハウスゼロワン梅田に行ってきました。

 というわけでキヤノンの新製品を見に行ってきました。今回は PowerShot G6 を中心に。ちなみに今回自前のメモリを入れられたのは PowerShot S70 のみでした。
PowerShot G6.

ボディ
パッと見は「レンズに向かって右側を切り落とした G3」。ただしグリップが大きくなっており、持った時の頼もしさは格段にアップしている。というかこのグリップ気に入った。いいなー。筐体素材はプラスチックで、質感は G3 とほぼ同じ。OLYMPUS C-2000 系よりもちょっとだけ容積が大きい感じ。また奥行きは 3.2mm 増えているが、数字以上に大きくなった印象。レンズは変わっていないので相対的に小さく感じる。
起動・終了
スイッチは G3/G5/Pro1/S1IS と同じものを踏襲。賛否両論だがそれほど変なUIだとは思わない。起動は 3.8 秒から 3 秒に短縮されたがやはり遅いという印象が濃い。終了に関しても同様。この辺は腰を落ち着けて撮る作画機なのでとやかくは言わない。
光学ファインダ
G3/G5 の大きな不満点の一つがこれだったが、G6 では非常に良くなった。鏡筒が写り込むことも無いし、何より倍率が高く見やすい。パララックスは大きいがそんなモンは努力と根性で(略
ボタン配置
最近の Canon はおおよその操作が右手で行え、左手をレンズに添えたままでいられるので良い。G6 も同じ。S1 IS のようなヘンな配列でもないし。背面に向かってボディ左肩にあるボタンは多少押しにくい。MFボタンがこの場所にあるのは不満。左側面に欲しい。Pro1 にあったボタンの堅さは改善されている。というか形状がフラットになったので指が痛くならない。
メニュー
レスポンスは向上。PowerShot A400 のクソトロいメニューレスポンスの後なのでなおさらか。ただしメニューボタンを押したり露出補正ボタンを押したりした後のメニューの表示は 1 テンポ待たされる感じ。あとは相変わらず。
フォーカス
多少速度向上。ただしあくまで多少。これまでが遅すぎただけで、ようやく標準よりちょっと遅いくらいになった、という程度。それでも Pro1 や S1 IS よりは向上している。MFはMFボタンの後コマンドダイヤルで調整だが、ここでもフリーズが発生するため正直MFは役に立たないと見ていい。
スーパーマクロ
Pro1ではメニュー内だったが、文月たんが駄々をこねたせいか今回からマクロボタン長押しになった。快適。ただし合焦は遅い。
背面液晶
Pro1と同じ大きさで画素数は半減。しかし視認性は良く、EXILIM のように密度不足で荒い、と言った事は無い。


 全体的な印象としては「G5の正常進化・Pro1の機能一部引き継ぎ」という感じ。ボディ容積が G5 と大差ないのが多少残念ですし、正直 G3/G5 ユーザが買い換えるほどのものかなーとは思いますが、このグリップはかなり気に入りました。

PowerShot S70.

 すでに発売されている S60 の高画素版なので特にレビュりません。そのかわり自前の CF を入れる事ができたので、等倍サンプルを掲載してみました。
 PowerShot S70 / S60 等倍サンプル(Nikonオンラインアルバム) ※ISO 50 / AWB / ±0EB / ラージ・ファイン の設定で統一しています。
 
PowerShot A400.
 IXY DIGITAL L の廉価版のようなシリーズ。メニューの挙動がクソトロい以外はイイ感じのフィーリングです。ちなみにこのズームレンズはインナーズーム。
 
■EOS 20D.
 10D ユーザの骨月さんがすでにレビュられているのですが、やはり話題の機種だけに興味があるのでさわりたくってきました。

ボディ
質感は 10D と同程度。わずかながら 10D より小さく・軽くなっているのはユーザでない俺でも持った瞬間に分かった。ただし EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM が意外に大きく・重く、もともと 20D が軽めなのもあって中途半端にアンバランスな印象を受けた。ためしに側にあった EOS KISS DIGITAL に装着してみたが、これは逆に KISS D 側が軽すぎるので、重心ポイント明確にレンズ側に来るためむしろホールドしやすかった。
起動・終了
0.2秒は伊達ではなく非常に高速。気持ちが良い。
ボタン配置
10D とあまり変わっていない。再生ボタンの位置くらいは右手側に欲しかったがこんなものか。十字キーはやや離れた位置にある為、ファインダから眼を離さないと操作しづらく、また左右への移動がやりにくい。ただし十字キーのクリック感は高い為、使っていての手応えはいい。
インターフェース
デジタル一眼レフでボタン配置が換わっていないという事は UI も変わっていないという事。1ボタン1機能になれた身では違和感があるが個人的な事。慣れてしまえばどうという事はない。
シャッター音
デカい。というかむやみにデカい。*ist D の小気味よさや E-1 の静粛性に比べ荒々しい感じ。装着するレンズによって音の大きさが異なり、17-85 よりも KISS D のセットレンズのほうがやや静か。と言っても微々たる差だが。このシャッター音を聞いて気絶を踏みとどまったという骨月さんの言葉もうなずける。
ファインダ
フォーカシングスクリーンが変更された為非常に見やすい印象を受ける。F4 のレンズを装着している割に明るく、また MF しやすい。このファインダの為に KISS D から買い換えてもいいくらい。
再生
EOS D の再生インターフェースは今ひとつ明快さに欠けるロジックだが、今回も同様。拡大に AF フレーム選択ボタン、縮小に AE ロックボタンを使うというのが。素直にサブダイヤルにしてくれよー。そのほうが拡大やりやすいし。十字キーで拡大部分を移動できるようになったのはナイス。
液晶
まぁこんなもんじゃないでしょうか。しかし筐体サイズが大きいのに主流のコンパクトデジカメより小さい 1.8 型というのはなー。あと保護バリア無しというのはちょっと。
連写性能
5コマ/秒は実に気持ちが良い。ブラケット中の微妙なフレーミングズレも発生しないし。これからの中堅機はこの速度が欲しいですな。ただ前述のシャッター音があるので連写するとすげぇうるさい。


 いろいろ書きましたがやはり 10D の進化版で EOS KISS DIGITAL のアップグレードパスだけあってキッチリと仕上げてきたという印象です。シャッター音のうるささと十字キーが親指位置から遠いことは不満ですが、それ以外の感触は良かったです。やはり EOS KISS DIGITAL ユーザは購入を検討されるべきかと。
 なお、画質に関しては dpreview のサンプルがあるのでそっちを参照してください。