Nikon D2X 発表。(PC Watch)

  「世界の報道を変えた」「新聞社から暗室を無くした」あの Nikon D1 から早 5 年。高画質「X」の称号のついた Nikon ハイエンドデジタル一眼レフがいよいよその姿を現します。
□ Nikon D2X. □

  • レンズマウントNikon Fマウント。DX フォーマット準拠。
  • 35mm 換算時焦点距離倍率は通常時 1.5 倍、クロップ高速モードで 2 倍。
  • APS-Cサイズ(23.7×15.7mm) 1284 万画素 SONYCMOS センサ。通常時有効 1280 万画素、クロップ高速モード時有効 680 万画素。。4 チャンネル読み出しに対応し、LBCAST のアドバンテージを凌駕した。
  • ISO感度は 100 〜 800。最高感度が低いが、D1X も同様だった。
  • シャッターは電子制御上下走行式フォーカルプレーン。シャッタースピードは 30 〜 1/8000s、およびバルブ。
  • AF方式はTTL位相差検出方式。フォーカスモジュールはマルチCAM2000。測距点は 11 点(クロップ高速時 9 点)。シングル / ダイナミック / 至近優先 / グループダイナミックにて測距点選択。
  • フォーカスタイプはシングル / コンティニュアス、およびマニュアルフォーカス。
  • 測光方式は 1005 分割 RGB センサーによる 3D-RGBマルチパターン測光II。TTL開放測光。
  • 測光タイプはマルチパターン測光II / 中央重点測光 / スポット測光
  • ホワイトバランスはオートと 6 つのプリセット、5 つのユーザセット、色温度指定。プリセットは補正可能。ホワイトバランスブラケティング機能もあり。
  • ファインダはアイレベル式ペンタプリズムタイプ。視野率 100%。倍率 0.86倍。アイポイントは接眼枠から 19.9mm。視度調節幅 -3.0 〜 +1.0dpt。
  • フラッシュ同調スピードは X=1/250s。
  • 調光方式は i-TTL-BL調光 / スタンダードi-TTL調光 / D-3D-マルチBL調光 / D-マルチBL調光 / スタンダードD-TTL調光 / 絞り連動自動調光 / 外部調光、およびマニュアル。TTL 調光は 5 分割センサと 1005 分割 RGB センサ併用。
  • 2.5 型 23.2 万画素TFT液晶モニタ。
  • 連写は通常時 5 コマ/s、クロップ高速モードで 8 コマ/s。連写スピード設定可能。
  • PCとの接続はUSB2.0
  • 電源は専用リチウムイオン充電池
  • 記録媒体はマイクロドライブ対応のCF TypeII。
  • PTP/IP に対応したワイヤレストランスミッタ WT-1 / WT-2 に対応。
  • 寸法は157.5 × 149.5 × 85.5mm、重量はレンズ・電池・メディア別で 1070g。
  • 2005年1月発売。標準価格 63 万円。


 圧倒的な画素数を誇る Canon 1Ds と同等の画素数を持つ「X」がとうとう登場。「H」ではアテネ五輪で屈辱を味わったニコンですが、D2X では D2H の機能を一部盛り込んだハイブリッド性をもたせ、これ 1 台で報道もポートレートもスポーツもこなせるオールマイティなカメラに仕上げてきたようです。しかもこの CMOSSONY との共同開発。……えーっと LBCASTは……うわっ、なんだおまえrあqwせdrftgyふじこ
 8 コマ/s の高速連写は「クロップ高速モード」で実現。これは CMOS 中央部の 680 万画素だけを使用することで高速に読み出し、画像処理を並列処理することで可能にした技術のようです。そしてこのモードの時は 35mm 換算時焦点距離倍率が 2 倍になり、こんな意外なところで NikonOLYMPUS が ( ・∀・)人(・∀・ ) ナカーマしています。ただ「X」は高画質を実現するためかISO感度のゲインアップ上限が 800 までの為、屋内のスポーツには厳しいかと。……まぁもっとも来年 1 月ですからアテネ五輪はとっくに終わっているのですが……*1
 また今回 IEEE802.11g に準拠し、PTP/IP に対応した WT-2 が発売されます。PTP/IP は PTP を TCP/IP 上で実現する機能。PTP 自体は USB などのインターフェースを使用して PC などの機器と通信を行う規格で、USBマスストレージ機能や PictBridge もこれで実現されています。PTP/IP はこれを TCP/IP に対応させたもの。これと無線 LAN を組み合わせると、離れた場所にあるフォトストレージ用 PC などに CF を取り出すことなくガンガン転送できるわけです。もちろんワイヤレスでの PictBridge や、カメラから離れた位置から PC によるワイヤレスリモートコントロールなども実現可能でしょう。なかなか面白そうな機能です。

 

*1:そう言えば国内のスポーツ報道と言うと野球のナイターやサッカーのナイトゲームだと思うんだけど、こういうスタジアムの光量ってどうなんだろう。ISO800 で足りるんなら問題はなさそうだけど……。