2006年まとめ

 で、年末のコレ。今回は順位つけるのやめときます。
 

デジタル一眼レフ各社がゴミ問題に着手

 この分野ではOLYMPUS(と技術提携を結んでいたPanasonic)とSIGMAくらいしか取り組んでいませんでしたが、今年はSONY α100を皮切りに、Canon EOS KISS DIGITAL X、PENTAX K10Dと、続々と「撮像素子(もしくはローパスフィルタ)からのゴミふるい落とし」をなんらかの形で実装しはじめました。今のところふるい落とし対策をしていないのはNikonだけですが、それ以外の対策(ローパスと撮像素子の距離を離す、ゴミの出にくい部材を使う、ゴミのつきにくいローパスを使うなど)は行っているようです。
 

KONICAMINOLTA撤退、SONY αシステムを継承

 これについては今更多くを語る必要も無いでしょう。秋以降いったん動きが止まっていたSONY α陣営ですが、年末商戦にα100の宣伝展開を強化したり、Zweissレンズの開発者インタビューで意気込みを見せたりと、まだまだ好材料が残っています。フルサイズ化のうわさもあることですし、来年も注目のデジタル一眼レフメーカーになるでしょう。
 

Leica M型の新作はデジカメ

 今年4月に銀座店がオープンしたLeicaですが、とうとうレンジファインダー機のメジャーナンバー「M8」をデジタル化。それに先立ってレンズに6ビットコードを付与するなど、かなりまじめにデジタルに取り組んでいます。歴史あるマウントシステムだけに、こういったサポートはさすがといったところ。
 

Windows Media Photo策定

 個人的に注目しているファイルフォーマット。特にAdobe DNGが今ひとつ普及していない現状で、Microsoftの策定規格の普及率を考えるとなかなか有望なフォーマットではないかと。デジタル一眼レフが普及し、これだけRAW撮影の機会が増えた現在、JPEGではそろそろ力不足になってきているので。RAWだとやっぱり容量食うし(メモリーカードは大容量化してるけど、やっぱり絶対的なスピードに関しては小容量のJPEGのほうが扱いやすい)。ちなみにSILKYPIXRAW BridgeWMPに対応すれば面白いと思うのです。
 

次世代ゲーム機が全てデジカメに対応

 内蔵メモリーカードリーダーをもつPS3(60GB)とWii(SDのみ)、USBにメモリーカードリーダーを接続できるPS3(20GB)、USBに接続したデジカメから直接取り込めるXbox360、すべてがなんらかの形でデジカメの写真を取り込むことができます。このうちHDDを内蔵しないWiiはフォトストレージ的な使い方はできませんが、主にメッセージサービスでの写真共有が可能。次は印刷ができれば言うことはないのですがー。こういうのはPS3の領分かなー。
 

メモリーカードが大暴落

 メモリーカードの価格が下がっていくのはいつものことですが、今年はSDHC登場の影響かとうとうSDの2GBが3,000円を切りました。国内メーカー品も10,000円を切り始めており、xD-Picure Cardやメモリースティックもそれに追従。RAW野郎にとってまさにウハウハの状況となりました。
 

広角デジカメ普及時代到来

 去年は手ぶれ対策が普及しはじめましたが、今年は今までRICOHが地道に作り上げてきた広角デジカメ市場にとうとうメジャーメーカーが参入開始。その結果メインストリーム系にはRICOH Caplio R4/5/30、GR-DIGITAL、Panasonic LUMIX FX01/07/50、Canon IXY DIGITAL 900IS、Kodak EasyShare V570/705、ローエンド機ではOLYMPUS FE-200、やや大型なところではPanasonic LUMIX LX2、FUJIFILM FinePix S6000fd/9100と、多くの選択肢が用意されました。広角スキーにとってはなかなか充実した一年で、俺もLUMIX FX01とCaplio R4を購入しちゃってます。
 

PENTAX躍進

 今年最も元気だったデジタル一眼レフメーカーは、というとやはりPENTAXでしょう。手ぶれ補正を搭載して戦闘力をアップさせ価格を抑えたK100D、1000万画素・手ぶれ補正・ゴミ対策・防塵防滴・新露出モードなどなどてんこもりにしたあげく価格を抑えたK10Dを矢継ぎ早にリリース。特に今まで迷走気味だった*ist DS2/DL2からのあざやかなモデルチェンジに驚いた人も多いのではないでしょうか。
 

E-330発売

 世界ではじめて常時ライブビューを実現させたレンズ交換式デジタル一眼レフデジタルガジェット系サイトや雑誌ではまだまだイロモノ扱いされていますが、写真撮ってるときこの「カメラを顔につけている必要が無い」ということがどれだけありがたいことか、デジタル一眼レフが普及した現在ならわかるかと思います。そういう意味でOLYMPUSはゴミ取りといいライブビューといい普及して初めてその効果がわかるものばかり作ってるよなー、なーんだかなーと思ったり。
 

カラーマッチングシステムが民生にも普及開始

 俺も使ってるhueyの発売をはじめとし、低価格なAdobe RGBモニタがリリースされたりなど、今年は地味にカラーマッチングまわりが整備し始めた年でもありました。そろそろカメラやレンズだけではなく、こういう画像処理のインフラ関連を整備していくべきだなーと思ったりしたところで、今年はこれで更新終了です。ではまた来年。よいお年を。