Caplio Pro G3 発表。

 主に業務用に特化したデジカメを作っていて、実はデジカメ歴は CASIO とほぼ同じ*1 RICOH ですが最近はコンシューマにもウケのいいデジカメを作っています。
 今回の「Pro G3」は Caprio RR30 に端を発する「レリーズ一気押しでフォーカスからシャッター切れるまでのレリーズタイムラグがスゲェ速くてぶっちゃけ世界最速」シリーズ*2の最新モデル「Caprio G3」に通信機能を詰め込んだバージョンになります。
 今回のこの「Pro G3」は RICOH が以前発売した RDC-i700 などの「デジカメで撮った写真をカメラ単体でメールしたりできるぜスゲェだろ一応オリンパスも昔やってたけどネ」シリーズで盛り込まれていた通信機能が搭載されています。今回は CF スロットを搭載しているため、無線LANPHSGPSBluetoothなどの機能が利用出来る様になります。
 まぁこんな機能はフツーの人は使わないのでどーでも言いっちゃいいんですが、この元のモデルである「G3」は割と高機能。レリーズ一気押しラグは 0.14 秒と世界最速を更新し、マクロもレンズ前 1cm まで近寄れます。また起動・終了・撮影間隔などレスポンスも良く、バッテリもマンガン以外の単 3 電池とCR-V3に加えオプションのリチウムイオン充電池も使えるという充実ぶり。
 なかなかすごいデジカメですが3つ残念な事が。まず液晶品質がかなり悪い事。暗いしフレームレート低いしはっきり言って見にくいです。あと外装がプラスチックで値段なりの質感である事。特に各種ボタンはわりとへなちょこです。まぁこのあたりは妥協ですが。そして最後に肝心の画質があまり良くない事。これも人によりけりなので一概には言えませんが、ホワイトバランスのヒット率が割と低めなのであまりオススメはしないです。
 まぁ以上3点に目をつぶれば「G3」は結構いいデジカメです。撮って得られる画像よりも、撮る時の気持ちよさではクラス中ダントツかも。

*1:液晶モニタ付きコンシューマデジカメの世界初は CASIO の QV-10 ですが、ほぼ同時に RICOH が DC-1 という液晶外付けのデジカメを発売しています。

*2:通常カメラはレリーズ半押しでフォーカスを合わせ、その後最後まで押し込んでシャッターを切る方式だが、そのフォーカスが合うまでが長くシャッターチャンスに強いとはいえなかった。RR30 は半押しをすっ飛ばした「一気押し」で 0.22 秒というタイムラグで世界最速。