光学10倍ズームでもコンパクトな310万画素機「FinePix S5000」(WPC ARENA)
例の一件以来信用ガタ落ちな日経 WPC ARENA ですが、等倍サンプルがある貴重なレビューなので今後も重宝します。Exif も確認してるし。ただ以前よりライターによってかなりレビューの質にバラつきがあるのなーとは思ってました。今回はそのダメなほうに分類されると思います。
今回は画質があまりにもアレすぎてナニな感じといわれ、流石に製品版では改良されてるだろうと実際に店頭で試し撮りしたらホントにアレだった FinePix S5000。俺が最もオススメしない 10 倍ズーム機です。
端的に言ってこのレビュー、かなり苦しい褒め方をしてます。外観は十分に褒められる作りなので良しとして、
- EVF・背面液晶ともに合焦時にフリーズするという高倍率ズーム機にあってはならない仕様である(事実上動いている被写体(運動会でのお子さんなど)がテレ端で撮れないに等しい)。
- テレ端でのマクロモードを備える高倍率ズーム機が他に無いかのような書き方をしている(C-740/750はテレ端 120cm までだがちゃんと寄れる。スーパーマクロなら焦点距離 60mm 強のところで 3cm まで寄れるので、絞り開放で撮れば十分に背景をボカせる)。
- レンズはともかく画質がお世辞にもシャープとは言えないのに全く逆の事を言っている
- まるで他の高倍率ズーム機が ISO 感度 200 に設定できないかのような書き方をしている(S5000 は最低感度が 200 なだけで、最初からゲインアップしているも同然。ハニカムのいいところでもあり悪いところでもある)。
とりあえず思いついただけでもこれだけアラがあります。多分入稿直前に FUJIFILM からチェックが入ったんでしょうねー。実際売れてないみたいだし必死なのかも。
ただしサンプルはウソをついてません。等倍サンプルを見て画質を判断してください。ただよく言われる事ですが、FinePix の写真はプリント用途の為の出力結果であり、本来等倍で見るものではありません。ほら「撮ったら写真にしたい」ってGackt も言ってるしネ! 等倍で見ちゃうと色々アレだヨ! 200 万画素くらいまで縮小すればキレイに見えるしサ!