CAMEDIA X-3 ・ X-350 発表。(PC Watch)

□OLYMPUS CAMEDIA X-3□

  • 1/1.8 型 640 万画素 CCD。有効 610 万画素。
  • 35mm 換算時焦点距離 38-117mm / F2.8-4.8 の 3 倍ズームレンズ。X-1/X-2 から継承。
  • X-2 ユーザ念願のスーパーマクロが搭載。レンズ前 4cm。撮影範囲は 47.1mm×34.8mm。ただしワイド端のみ。ちょっとまてぇえい!!
  • 位相差検出パッシブセンサを搭載し、TTL CCD コントラスト検出とあわせたデュアル AF が使用可能。合焦速度は X-2 比 50% 向上。またフルタイム AF(コンティニュアス AF)モードも備えた。
  • 測光方式はデジタル EPS 測光(中央重点)とスポット測光。リアルタイムヒストグラム表示が可能。
  • シャッタースピードは 1 〜 1/2000 秒、最長 8 秒。
  • ISO 感度は 64 〜 400。X-2 は 320 止まりだったのでこれは朗報。
  • モードダイヤルが移動してボディ上面へ。また P/A/S/M が独立し、メニューから指定する必要が無くなった。
  • 1.8 型 13.5 万画素サンシャイン TFT 液晶搭載。
  • 最大 320×240@15fps でメディア上限まで記録可能な音声付動画機能。
  • PictBridge 対応。
  • 電池は専用リチウムイオン電池。標準添付は容量アップした LI-12B。おそらく 1200mA クラス。
  • メモリは xD-Picture Card
  • サイズは 99.1(W)×56.4(H)×41.0(D)mm、重量は 198g。X-2 よりほんの少しだけ小さくなった。
  • 予想実売は 59,800 円。

 最近は Caplio G4Wide にシフトしていますが、昨年最も使ったデジカメである X-2 の後継機種が登場。600 万画素化・パッシブセンサ搭載・スーパーマクロ装備・電池の大容量化などなかなかの強化が施されています。
 外見での変更はレンズが μ DIGITAL のように向かって右よりに移動したこと、モードダイヤルが上部に移動し P/A/S/M が独立したこと、ズームレバーがレリーズを囲う形ではなくフィルムカメラの μ METAL と同じ左右レバー型になったこと、液晶が大きくなったことが上げられます。個人的にレンズが中央よりだったのが気に入ってたのでちょこっと残念かも。
 強化されたところが多い反面、不満な部分も。まず 38mm スタートのレンズを継承している事。ハイエンドデジカメは焦点距離がワイド寄りにシフトしていることがトレンドですが、X-3 はその直下に来ているマニュアルコンパクトです。そろそろこのクラスにも広角レンズが欲しい。1/1.8 型 500 万画素機として最も注目されなかった X-2 の後継には 28mm ですら生ぬるい(声:神谷明)。それとスーパーマクロがワイド端限定というカタログスペックのための仕様であること。μ-30 DIGITAL がテレ端 9cm を実現しているのに対照的な話です。……あの DiMAGE G600 相手に雪辱戦するんだからもっと実質的なスペックを身につけてくれー。あと今回も夜景時のノイズリダクションは無い模様。なんてこったい。
 もともとマニュアルコンパクトという中途半端なカテゴリは、現行で言えば FinePix F700 くらいで、CanonPowerShot S 系) も MiNOLTA(DiMAGE F 系) も出していないという、一時期のノートパソコンにあったモバイル 2 スピンドル機倦怠期に近い状況にあります。それだけラインの薄いカテゴリなので、ここで一つ実質的にイカすギミックを出せばそれだけで売れるハズなんですよ。「持ち歩きたいけど絵作りもちゃんとしたい」という層は潜在的に少なくないはずなので。まぁ春はボーナスシーズンでもないので、メインで売れるのが 3 万円台のエントリー機なんですけどね……。
 そんなわけで、多分俺は X-3 には買い換えません。OLYMPUS が X-4 でレンズを替えない限りは。もともとこのレンズ、焦点距離だけの問題ではなく結構パープルフリンジが出るんですよ。せめて ED レンズでも入れてくれればなぁ……。

□OLYMPUS CAMEDIA X-350□

  • 1/2.5 型 330 万画素 CCD。有効 320 万画素。
  • 35mm 換算時焦点距離 35-105mm / F3.1-5.2 の 3 倍ズームレンズ。
  • ISO感度は 80 〜 400。
  • スーパーマクロを装備。レンズ前 7cm、撮影範囲約 27mm × 20mm。こちらはズーム中域に固定される。焦点距離は不明。
  • 1/1.8 型 8.5 万画素 TFT 液晶。半透過型ではない模様。
  • 最大 320×240@15fps でメディア上限まで記録可能な音声付動画機能。
  • シーンモード選択が μ DIGITAL と同じバーチャルモードダイヤルに。
  • UltraZoom シリーズでおなじみの「アンチバイブレーションシステム」を搭載*1
  • スローシャッターノイズリダクションを搭載。シャッタースピード 0.5 秒以上の場合に有効。
  • 起動・終了の画面を任意の画像に登録が可能。
  • 記録メディアは xD-Picture Card
  • 電池は単3電池。CR-V3 も使用可能。
  • サイズは 108 × 57.5 × 36.5mm、重さ 165g。3.5mm ほど薄くなった。
  • 予想実売は 24,800 円。

 PMA で発表された C-575Zoom の国内版が正式発表。スーパーマクロ、上限無し音声付き動画、荒いとは言え 1.8 型 TFT 液晶の搭載など、24,800 円としてはなかなかお得感のあるデジカメになっています。特にスーパーマクロはカタログスペックだけのものではなく、きちんとズームしてくれてるタイプなので、性能面では DiMAGE X20 に並ぶと思われます。ていうか X-3 って……_| ̄|○
 なおデザインが少々変更になり、レンズカバーのエンブレム部分が μ DIGITAL に近い意匠になっています。個人的には前の方がよかったかなー。

 

*1:ISO 感度・シャッタースピード・フラッシュをそれぞれ最適化することで手ぶれを防ぐ機能。こう書くと「ISO感度あげて対処すんでしょ?」と思われるかもしれないが、C-74x/75xUltraZoom で試した限りではゲインアップは最後の手段にとっておくようなアルゴリズムを組んでいるように感じた。