著作権と流通とかその辺の話。
同じ京都の人間として情けなくなるあの身内の恥隠し問題とはかなり違う話になるので、聞き流す程度でいいです。文字も小さく。
著作権と流通という話を聞くと俺的には中古ゲーム弾圧問題が頭に浮かぶ。CESA の中古撲滅キャンペーンが、著作権やその他の建前を使って小売を弾圧した結果どうなったのか。「中古をやめないと新品を卸さない」と脅され、中古販売という生命線*1を絶たれた小売はバタバタと倒れ、流通量は減り、頼みの綱のコンビニは流通形態の違いを無視したあげく定価販売という愚策を断行した結果期待通りには振るわずデジキューブは倒産した。折りしも DVD 再生機としての PS2 の登場でゲームが売れなくなった。かさむ一方の開発費をペイできないゲームに見切りをつけ、別の業種に移ったメーカーもある。ゲーム流通が息を吹き返したのは CESA が裁判で負け、中古が解禁されてからだ。そして CESA はそれらに対し何の責任もとっていない。
要するに著作権を振りかざして利益を刈り取る時代は終わったのだ。流通は生き物であり、ある程度完成された流通を制御しようと無理をするとしっぺ返しが来る。現在音楽業界が受けている打撃は、本当に違法コピーや逆輸入版だけのせいか? iTunes Music Store の成功は無視するのか?*2 何よりも潰すべきは JASRAC の腐った中間搾取構造のほうではないのか?*3
著作権と流通は往々にして相反する。どちらも尊重されてしかるべきものだ。だが流通が無ければ著作物が売れない以上、著作権のあり方は後からついてくるのが現実だ。*4